「ワーホリに行きたいけれど、もう25歳も過ぎたし…」
「もうすぐ30歳だから、今からワーホリはもう遅いのでは。」
と年齢を理由にワーホリに行くのを諦める人。意外といるのではないでしょうか。
私がカナダにワーホリに行ったのは27歳の時でした。
遅いと思いますか?
よく言う「ギリホリ」だと思いますか?
私は27歳でちょうどよかったと思っています。
遅すぎず早すぎず、日本でいろいろな経験を積んで行ったからこそ経験できたことがたくさんありました。
そこで、今回はワーホリに行こうか悩んでいる社会人、特に25歳を過ぎてからワーホリに行く5つのメリットを紹介します。
そして、よく誤解されがちな気になる帰国後の転職活動について。
25歳以降でワーホリに挑戦しようか迷っている人の背中を押す内容になっています。
社会人こそワーホリに行くべき!
なぜ私が25歳以降の人にワーホリをおすすめするのか
突然ですが、私は「アラサー」という言葉が嫌いです(笑)
30歳までに結婚したり仕事を安定させたりしなければ。
という暗黙の了解がありますよね。
特に日本の女性に対する年齢の壁は大きいですよね。
私も2023年現在32歳。
アラサーもアラサー。
30代ど真ん中に突入しました。
私は27歳でカナダにワーホリに行って、挑戦するのに年齢は関係ないことを実感できましたし、その年齢でなければできない経験ができました。
きっと22歳の私だったら気付けなかったようなこともあります。
25歳を過ぎた頃、社会人3年目にもなると大人の事情という名の理不尽なことや、社会問題などにも気付くようになりますよね。
社会の違和感や問題に気付いたからといって、まだそこには染まりたくない。
疑問に思う気持ちも残っている。
大学生ほど幼くはないけれど、全てを悟った年代でもない。
『アラサー』はそういう年代だと思います。
だからこそ、私は25歳以降の人たちにこそワーホリに挑戦して欲しいと考えています。
25歳を過ぎて「もうワーホリに行くのは遅い」と思っているあなた。
遅いことなんて何一つありませんよ!
むしろ、その年齢だからこそワーホリがより意味を持ったものになる可能性が高いです!
ワーキングホリデー制度とは
まず、基本的な「ワーキングホリデー制度とは?」の部分をもう一度確認してみましょう。
1、概要
外務省 ワーキング・ホリデー制度 概要より参照
ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取り決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な労働を認める制度です。(以下省略)
2、ワーキングホリデー査証発給要件
・相手国・地域に居住する相手国・地域の国民・住人であること。
・一定期間相手国・地域において主として休暇を過ごす意図を有すること。
・査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること(以下省略)
18歳以上30歳以下ということは社会人のためのビザ!
日本では、ほとんどの人が22歳までに学生を終えて社会人になりますよね。
そのことから考えると、ワーホリの年齢制限(18~30歳)見ると圧倒的に社会人の年齢層の方が多いことが分かります。
つまり、ワーホリビザは学生のためのビザというより、圧倒的に社会人向けのビザといえるのです!
何事も遅すぎることはない!
ワーホリは30歳までビザの取得が可能です。
しかも『申請時の年齢が』とあるので、申請時に30歳でビザが下りれば、渡航する時に31歳でも全く問題ありません。
「何事も遅すぎることはない」
私はカナダでそのことを学びました。
カナダに渡航したばかりの頃は、自分の年齢が気になることもありました。
でも、語学学校には50代や60代の方もいましたし、ご夫婦で定年退職してから英語を勉強しに来ているブラジル人もいました。
そういった方を見ていると、27歳なんてまだまだお子様で、挑戦するのに年齢は関係ないことが分かりますよね。
どうか自分で自分の可能性を狭めないでください。
日本の「アラサー」という魔の言葉に縛られないでください。
何事も遅すぎることはない。
チャレンジできる間に、どうか一歩踏み出してみてください。
25歳以降でワーホリに行く5つのメリット
1、経済的に自立しており、お金に余裕がある
1つ目のメリットは率直に言ってお金のこと。
25歳以降にもなれば、大学卒で社会人3年目。
経済的に自立しているので、親にワーホリに行くためのお金を頼む必要もありません。
そして、学生の頃と比べるとお金に余裕が出てくるので、ワーホリの一年でちょっと贅沢な楽しみ方ができますよね。
<お金に余裕があるとできること>
・観光や旅行
・ちょっといいレストランで食事
・現地のお土産や名産などの買い物
渡航してすぐ仕事が見付からなくてもなんとか生きていけるぐらいの貯金があることは、精神的にも楽です。
もちろん、国によっては物価が高い所もあるので節約は必要ですが、ある程度余裕があると安心感が全然ちがいます!
2、渡航するタイミングを選びやすい
2つ目は渡航するタイミングを選びやすいこと。
学生だと、長期間海外に渡航する場合、日本の学生生活を一度ストップさせていかなくてはいけませんよね。
時期によっては卒業後の就職にも大きくかかわってくるので、タイミングを悩むところでもあります。
一方で社会人だと、会社との交渉によりますが、退職時期を調整すれば海外に渡航するタイミングを自分で作ることができます。
3、日本で働いた経験を海外の仕事探しで活かせる
3つ目は、日本で働いた経験を海外の仕事探しで活かせることでしょう。
ワーホリで現地での仕事探しに欠かせないレジュメには、日本と同じようにWork experience(職歴)を載せます。
学生時代のアルバイト経験や社会人になってからの仕事内容も記載できるので、職歴の部分をかなり充実させられるでしょう。
現地のカフェやレストランなどのマネージャー(店長)は、学歴以上に職歴や人間性を評価します。
日本で責任感を持ってしっかり働いてきた人であることを証明できれば、より採用されやすくなるでしょう。
4、日本と海外のちがいを総合的に見られる
4つ目は、日本と海外のちがいを総合的に見られることです。
大人になって日本の社会の表も裏もいろいろと分かってから海外に行くと、日本とのちがいをまざまざと感じます。
そして「海外の方がいい!」という安直な答えに結びつかないのも大人ならではの視点。
海外には海外ならではの問題や生きづらさがあることにもしっかりと気付けるはず。
大人ならではの広い視野で日本と海外のちがいを総合的に見られることも、大人として成長した人が得られるメリットです。
5、将来の可能性を幅広く探せる
5つ目は、将来の可能性を幅広く探せること。
「学生や20代前半の人の方が、将来の可能性に溢れているのでは?」と思う人もいるでしょう。
確かに、年齢が若い人の方がいろいろな可能性を模索できるかもしれません。
ですが、たとえ何歳になってもその可能性は変わらないはず。
むしろ25歳を過ぎて日本と海外のちがいをひしひしと感じたからこそ、就労ビザや永住権といった次の決断に進めることがあります。
私は日本とカナダ、両方で働いてみて「これからもカナダで働きたい」と思い、就労ビザを取得することにしました。
就労ビザを取得するまでの詳しい経緯は別の記事で詳しく紹介しています。
ワーホリをきっかけに、現地でそのまま生きていく決断をする人。
日本に帰って海外での経験を活かす人。
将来の可能性は広くなります。
25歳以降でワーホリに行く2つのデメリット
1、帰国後の仕事探しが不安
1つ目は、帰国後の仕事探しが不安…と行く前から心配することでもないとは思いますが、大人だからこそ、先々のことを考えて不安になるんですよね。
私もそうでした。
これに関しては、この後詳しく紹介しますが大丈夫です!(笑)
日本の転職には、心強い転職サイトや転職エージェントがあります。
使えるものは何でも使えば、絶対に仕事は見つかります。
それに私も見つかったから、きっとみんな大丈夫です。
2、年齢の壁を感じることがある
2つ目は、年齢の壁を感じることがあること。
特に語学学校にいるのは、日本人に限らず10代や20代前半が多いです。
私が通っていたバンクーバーの語学学校には、南米の高校生が冬休みを利用して留学に来ていました。
そして、彼らは私より英語ができる!
ものすごい速さで英語を喋るし、話の内容はやはり学生生活や日々のパーティーのこと。
ちょっとその輪の中に飛び込む勇気はなくて、年齢の壁を感じてしまいました…
でも、南米の若者が全員パーティー三昧というわけではありません。
私が語学学校の後半で仲良くなったチリ人の女の子は16歳でしたが、とても穏やかで英語はできるけれど、話すスピードは私に合わせてゆっくりにしてくれるので話しやすかったです!
結局、年齢なんて関係ないんですよね。
正直、私はワーホリに行くデメリットを全く感じませんでした。
「強いてあげれば…」と無理やりひねり出したのが上の2つです。
きっと、ワーホリに行くか迷っている人の中には「とにかくいろんなことが不安でしかたないんだよ!」と行き場のない思いを持っている人もいるでしょう。
私もワーホリ前にはいろいろな不安や戸惑いを抱えていました。
そんな当時の自分に伝えるなら…という思いで書いた記事があります。
あなたの不安にきっと寄り添える内容なのでぜひご覧ください!
帰国後の転職活動にワーホリがマイナスに作用することはない!
25歳以降でワーホリに行くデメリットで紹介しましたが、ワーホリに行くことが帰国後の転職活動でマイナスになることはありません。
なぜ、そうはっきり言いきれるのか。
その理由を解説します。
ワーホリは履歴書のブランク(空白期間)ではない
まず、ワーホリは履歴書のブランク(空白期間)ではありません。
あなたは一年間海外生活を経験し、もしかしたら英語を使って働いたかもしれない。
それは履歴書に記載できる立派な経歴です。
履歴書には渡航していた期間と『ワーキングホリデー制度を利用して〇〇(渡航先の国名)へ渡航』としっかり記載しましょう。
もし、現地で仕事をしていたのなら、職務経歴書にも仕事内容や役職など詳しく載せてください。
あなたにとっては「ワーホリで行った国で数か月働いただけ」かもしれませんが、面接官からすれば「海外で英語を使って働いた経験のある人」と評価の対象になります。
英語で働いた経験があることは履歴書や職務経歴書でしっかりアピールできるものですよ!
海外で得た経験やスキルを強みとして十分アピールできる
海外で得た経験やスキルを強みとして十分アピールすることもできます。
英語力をアピールするのが一番分かりやすいですね。
私はカナダでIELTS、日本に帰国してからTOEICを受験しました。
「英語が話せます」だけではもちろんアピールにはならないので、英語力を証明できる試験を受けるのもひとつの方法です。
英語力だけではなく、価値観や人生観をアピールするのも別のやり方です。
自分が海外でどんな影響を受けて、それを仕事でどう活かすのか。
アプローチの仕方はいろいろあります!
【体験談】ワーホリでの経験があったからこそ採用された!
私は現在IT企業の営業職として働いています。
今の職場で採用されたのは、ワーホリでの経験があったからだと思います。
私の詳しい転職活動については別の記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。
まとめ
社会人、特に25歳以降でワーホリに行くことをおすすめする理由やメリット・デメリットを紹介しました。
私は、27歳のあの時に一度日本を離れてカナダに渡航して本当に良かったと胸をはって言えます。
そして今は日本にいますが、また元のように自由に海外に行ける日が来たら、絶対に海外に行きたいです。
だって、何事も遅すぎることはないから。
まだまだ見たことない世界はあるし、知りたいことがたくさんあるから。
それをつまらない周りが作った「アラサー」というボックスに閉じ込めたくはない。
ポイント
<社会人こそワーホリに行くべき!>
・理由:大人になってから気付ける世界やできる経験があるから!
・何事も遅すぎることはない!
<25歳以降でワーホリに行く5つのメリット>
1、経済的に自立しており、お金に余裕がある
2、渡航するタイミングを選びやすい
3、日本で働いた経験を海外の仕事探しで活かせる
4、日本と海外のちがいを総合的に見られる
5、将来の可能性を幅広く探せる
<25歳以降でワーホリに行く2つのデメリット>
1、帰国後の仕事探しが不安
2、年齢の壁を感じることがある
<帰国後の転職活動にワーホリがマイナスに作用することはない!>
・ワーホリは履歴書のブランク(空白期間)ではない
・海外で得た経験やスキルを強みとして十分アピールできる
・【体験談】ワーホリでの経験があったからこそ採用された!