ワーホリで採用されたカフェを2日で辞めた!?職場を見極めるためにすべき5つの質問

ワーホリ
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ワーホリで採用された職場。
働き始めたけれど、なんだか違和感がある。

いじめや差別的な発言、どうやら最低賃金の給料も支払われていないかも。
でも、せっかく見つけた仕事だし、辞めて次を見つけるのも大変だから我慢しよう。

そう思う気持ちも分かりますが、その職場で働き続けることは本当にベストな道でしょうか。

私はカナダのワーホリでせっかく採用されたローカルカフェをたった2日で辞めたことがあります。

なかなか仕事が見付からない中でようやく採用された職場。
期待は大きかったですが、とても続けられる環境ではありませんでした。

今回は、そんな私の体験談や、ワーホリで働く職場を見極めるための5つの質問を紹介しながら、ワーホリの職場環境について解説していきます。

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【体験談】採用されたカフェを2日で辞めた話

働いていた職場の紹介

ワーホリでバンクーバーに渡航してしばらくしてから、あるローカルカフェで採用されました。

こじんまりとした店舗でスタッフの人数も少なく、常時2、3人でまわしているような形態。
お客さんは現地の方や観光客が中心で、英語力が必要な職場でした。

初日は韓国人の男性スタッフが、ひとつひとつ丁寧に確認しながらメニューやサービスの流れを説明してくれ、私がしっかり理解できているか確認しながらトレーニングを進めてくれました。

海外で働くことが全く初めてだったので、緊張感もありましたが、丁寧に教えてくれる人たちのおかげで、働ける喜びや嬉しさを感じることができた初日でした。

まさかの同胞、日本人からのいじめ

問題が起きたのはその翌日。

初日にはいなかった日本人の女性がいたので、嬉しくなって日本語で挨拶すると、まさかの英語で返され思わずきょとん…。

その後も彼女は全て英語で話しかけてきて、当時英語力が壊滅的だった私にとってはプレッシャーでしかありませんでした。

彼女はそんな私の態度にイラついたのか、突然私にレジを担当するようにと指示。

いきなりやれと言われてできるほどの能力もなく、他の同僚に助けを頼んでなんとか接客しようとしました。

それでも、ミスや英語の言い回しがおかしい部分が多く、自分でもミスしていることだけは分かったのでひたすらお客さんに謝るばかり…

それに対して彼女は「もっと早くやって」「その英語間違っている」「ちゃんと覚えて」と英語で言葉を浴びせるばかり。

あげく「もう見ていられないからどいて」と私を突き飛ばし、お客さんに「あの子新人なの。迷惑かけてごめんなさい」と。

今の私だったら1000倍返しで言い返しに行くのですが、まだ働き始めて1日半の私は生まれたての小鹿レベルだったので、そんなこともできず。

その日は私以外にも新人の日本人の女の子がいたので、彼女のことを聞くと、どうやら彼女は、職場に自分以外の日本人が増えることが気に入らないらしく、その新人の女の子も私と同じような扱いを受けていました。

新人の女の子は「もう慣れた」と言いますが、表情は曇ったまま。

その子がシフトを上がった後も、私は彼女とクローズまでシフトが被っていて、ひたすら英語で嫌味を言われたり、質問してもおざなりなので自分なりにやってみると怒られたりという、とんでもなく苦痛な時間を過ごしました。

仕事が終わる頃には心身ともに疲れ果て、しかも雨が降っているのに傘を忘れて…
みじめな気持ちでいっぱいで帰りました。

ホストマザーに相談し、結果辞めることに

当時、私はホームステイをしていて、ホストファミリーとは何でも話せる仲でした。

みじめな気持ちいっぱいで帰ると、私が仕事だったことを知っていたホストマザーは「今日の仕事はどうだった?」と何の気なしに聞いてきました。

もうそこで堪えられなくなった私は号泣。
その日あったことを全部ホストマザーに話しました。

するとホストマザーは一言「そんな職場もう辞めなさい。あなたはそんな扱いを受けるべきではない」と。

日本で社会人を経験した私からすれば、たった2日で仕事を辞めるなんてありえないこと。

でも、ホストマザーから自分を大切にすること、他に働ける職場はいくらでもあること、新人ができないのは当たり前であること、いろいろと励ましの言葉をもらい、辞める決心をしました。

泣き寝入りは絶対しないで

もう二度と彼女には会いたくなかったので、黙って辞めてしまおうとも考えたのですが、ホストマザーから働いた2日分の給料をもらうように言われました。

たった2日。
されど2日。

働いた分の賃金はしっかり受けとるべき。
泣き寝入りは絶対しないで。

と言われ、当時のマネージャーに退職したい旨と、2日分の給料を取りに行くから、都合のいい日を教えて欲しいと連絡しました。

給料は手渡しだったため、また彼女に会うことになりましたが「お金のため」ともらうだけもらって帰ってきました。

今は、この経験があったからスタバで働くことができて、就労ビザを取得できたので、私にとってムダな出来事ではなかったと自信を持って言えます!

いじめてきた人を恨んでこの体験談を紹介したわけではありません。

今回あえて紹介したのは、ワーホリで働く先にはいろんな人がいること、そして2日で辞めた私という人がいるということを伝えたかったからです。

ワーホリで職場を見極める5つの質問

では、ワーホリで働く前、または働き始めてから職場を見極められる5つの質問を紹介します。

1、違法性はないか?

1つ目は、違法性がないかです。

カナダの法律を完璧に理解するのは難しいので、2つの観点から違法性がないか見ていきましょう。

① 最低賃金

まず何よりも最低賃金をクリアしていることは大前提ですよね。
カナダの最低賃金は、州ごとで異なりRETAIL COUNCIL OF CANADA(RCC)から各州の最低賃金を見ることができます。

最低賃金は定期的に見直しが図られ、州によっては値上げが行われる時があります。

自分が滞在する州の最低賃金に関する情報はこまめにチェックし、州による値上げ改訂が行われた時に、自分の給料にしっかり反映されているかどうかも確認するようにしましょう。

ちなみに、バンクーバーがあるBC州では、2017年から毎年約1.00ドルずつ最低賃金の値上げを段階的に行っています。

2021年6月には15.20ドルまで上がる予定です

② ビザの期限

ビザの期限を過ぎても働かせるような職場は完全に違法です。

「誰にも言わなきゃばれないから」
「給料を手渡しにすれば大丈夫」

という話もあるようですが、万が一、ビザの期限以降も働いていることが分かってしまうと、不法滞在として強制送還、二度とカナダに戻ってこれないことだってありえます。

不法滞在は立派な犯罪です。
カナダ政府の公式ページにもはっきり記載されています。

You can apply to restore your work permit in the first 90 days after it expires. If you do this, you can stay in Canada until you get further instructions, but you must stop working until you receive your restored work permit. There is no guarantee that your application will be approved.

Otherwise, you must leave Canada right away when your work permit expires. If you do not leave, you could be deported and will need permission from an immigration officer to come back.

Govermment of Canada, work permitに関するページ

大事な部分だけ抜粋すると…

If you do not leave, you could bedeported強制送還and will need permission from an immigration officer to come back.

(意訳:ビザの期限が切れても出国しなければ強制送還され、カナダに戻るためには移民局職員の許可が必要になるからねー)

見付からなければ大丈夫ということではありません。

2、いじめや差別が職場内で常習化していないか

2つ目は、いじめや差別が職場内で常習化していないかです。

お客さんから差別的な発言を受けることは意外とありますし、正直避けられません。
お客さんは選ぶことができませんが、職場は選べます。

ここでポイントなのが、職場の全体的な雰囲気です。

いじめてくるガキ大将的な人がいても、職場全体の雰囲気がそれに対して声を上げられる、守ってくれる人がいればいいんです。

具体的に見るべきポイントが3つあります。

① 人種、性別、年齢による差別

カナダは多民族国家で、世界中からいろいろな人種、肌の色、文化を持つ人たちが集まってきます。

多様性を受け入れ、お互いを尊敬し合う文化が根付いているはずの国で働いているにも関わらず、もし、人種性別年齢による差別があるとすれば、それは大きな問題です。

特に、人種や性別に関する発言は日本にいる時以上に気を付ける必要があります。
あなたにそのつもりがなくても、受け取る側は差別として捉えて不快に感じることもあるからです。

自分が差別を受ける側にもする側にもなりえることを認識しておくことも大切です。

② 上司や同僚からのハラスメント

上司や同僚からのハラスメントも大きな問題です。

日本でも様々なハラスメントが取り上げられていますが、カナダでも同じです。

「自分が我慢すればなんとかなる」
と思ってしまいがちですが、我慢せずに身近な人に相談しましょう。

③ いじめや差別が当たり前で声を上げられない雰囲気

いじめや差別が当たり前で声を上げられない雰囲気があるのも異常です。

そして、さらに問題なのが、上司やマネージャーがそれを認識していない、またはトップの人間がそういった雰囲気を作り出す温床になっている場合です。

マネージャーや店長といったトップに立つ人たちの人間性や人柄は、職場の雰囲気に大きな影響を与えます。

採用面接時にそういった人たちと会えるので、ぜひ、面接の際はマネージャー陣の人間性や雰囲気もチェックしておきましょう。

3、その仕事や職場に価値を見出せるか

3つ目は、その仕事そのものや職場に価値を見出せるかです。

ここでいう“価値”は、あなたにとっての価値です。

接客やサービス業であれば誰かの役に立っているとか、職場の人間関係がとても心地よくて、その職場にいることに価値を見いだせるといった主観的なもの。

いわば“やりがい”のようなものですね。
それがあるのとないのとでは、モチベーションが大きく変わってきます。

4、自分の目的や目標を達成できるか

4つ目は、自分の目的や目標を達成できるかどうかです。

あなたがカナダにワーホリに行くことを決めた時にはきっと何かしら目的や目標がありますよね。

「カナダが好きでカナダを満喫したい」
それも立派な目的です。

目的や目標に大小は関係ないので、とにかく、自分がカナダにワーホリで渡航することを決めた原点を思い出し、それを達成できる職場か考えてみてください。

5、給料やチップなどお金以外に得るものはあるか

5つ目は、給料やチップなどお金以外に得るものはあるかです。

ワーホリでお金をしっかり稼いで思いきり旅行や観光を楽しみたい!と多くの人が思っているのではないでしょうか。

でも、せっかく来たカナダでお金を稼いで観光するだけじゃ、やっぱりもったいないですよね。

お金以外にも職場の友達や先輩といった人間関係や、経験や知識英語力やお客さんとの新たな出会いなど、働く場所や環境によってちがいますが、他にもたくさん得るものはあります。

お金以外に自分にとってメリットに感じられるものがあるかどうかも大切です

我慢や泣き寝入りはしない!誰かに相談する

まず誰かに相談しよう

もし、この記事を読んでいる段階でいじめや差別を受けている、辛い職場環境に悩んでいるという人がいたら、今すぐ信頼できる人に相談してください。

きっと我慢強いあなたは「私が我慢して、ちゃんと仕事を覚えて働けばいいんだ」と考えているでしょう。

でも、本当にそうなのでしょうか?

誰かに状況を話すことで、客観的に自分の置かれれている状況を見ることができます。

私もホストマザーに話す前までは「自分の英語がボロボロなのがダメなんだ」と落ち込んで、まさか辞めるなんて1ミリも考えていませんでした。

誰かに話すと、気持ちや状況を共有できて楽になりますし、客観的に状況を整理できます。

逃げる勇気も大切!貴重な時間をムダにしないで

辛い、苦しい職場環境から時には逃げることも大切です。

私はホストマザーから「あなたはとっても素敵で、そんな扱いを受けるべきではない」と言ってもらったことがきっかけで辞める決意ができました。

なので、私からもあなたに同じことを言いたいです。

努力してるのに英語ができないことも、なかなか仕事が覚えられないこともあります。

それに対する指摘指導は必要ですし、仕事を覚える上で欠かせないものですが、ただ理不尽なことを言われたり、不当に扱われるのは間違っています。

逃げるのには勇気がいりますが、ワーホリの貴重な時間をムダにしないで。
あなたのことをちゃんと扱ってくれる職場は、他にもきっとあります。

もし辞めるとしても働いた分の給料はもらう

そして、もし辞めるとを決めたら、それまで働いた分の給料はちゃんともらってください。

「突然辞めて迷惑をかけてしまうから、お金のことなんて話せない」

そんなことはありません!
雇用主は従業員に働いた分の給料を払うべきで、そこで遠慮はしないでください。

ひとつの社会経験と思って、堂々と連絡しましょう。

まとめ

ワーホリで働く職場環境はとても大切です。

私の友人はバンクーバーのラーメン屋で働いていましたが、職場の同僚と旅行やスノボに出掛けたり、夜中までカフェでおしゃべりしていたりと、同僚以上の関係を築いていました。

ワーホリではいろいろな人に出会います。

その出会い全てが楽しい、嬉しいものでもなく、苦く辛いことも時にはありますが、そういった時に自分がどう対処するかも、人生の試練なのかもしれません。

歯を食いしばって我慢するのか、いつか見返してやると反骨精神でいくのか、その人から逃げて別の場所を見つけるのか、どの方法でもあなたが選んだ道が正解だと私は思います。

ただ、我慢しすぎで心が疲れてしまわないように。
辞めるという選択肢も自分の中に大きく用意してみてください。

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