ワーホリに行く前、海外に挑戦しようかどうか迷っている時って、とにかくいろんなことが不安で、心配でどうしようもない気持ちになりませんか?
特に、ワーホリは年齢制限があるビザなので、自分のキャリアや年齢のことを気にして、なかなか一歩踏み出せないという人もいますよね。
私もワーホリに行く前はいろいろなことが不安でした。
英語だって初心者でほとんど喋れなかったですし、日本のキャリアを一度ストップさせて渡航するリスクも感じていました。
でも、カナダで1年半経験を積んだ今の私は、当時の不安や心配に対する答えを持っています。
これからワーホリに行こうか迷っている人、ワーホリにいろいろな不安を抱えている人。
そんな人たちの不安や悩みに寄り添う内容です。
ワーホリに行こうとしている、特にアラサーの方はぜひ【「アラサーでカナダワーホリに行って良かった」と私が言える7つの理由】も合わせてご覧ください。
アラサーならではの不安に寄り添う記事です。
1、もしカナダが合わなかったら日本に帰っておいで
ワーホリで行ける国はたくさんある!合わなかったら変えればいい!
ワーホリに行くのを決めた時、私は渡航先を迷っていました。
カナダ以外にもニュージーランド、オーストラリアなどが渡航先の候補に挙がっていて、どの国もそれぞれに魅力がありました。
いろいろな理由からカナダを選んだわけですが、決めた後でその決断が本当に正しかったのか迷い始めてしまうことってありました。
「本当にカナダでよかったのかな」
そういう思いが拭えずにいました。
<当時の私へ>
カナダがダメだったら日本に帰ってくればいいよ。
一度戻ってきて、それからまた考え直しても大丈夫。
でも、結局あなたはカナダが大好きになって、ワーホリビザから就労ビザに切り替えて長居することになるんだけどね。
渡航先の国選びは悩みますよね。
特に、ワーホリビザのように年齢制限があり、ひとつの国に対して一生に一回しか使えないというプレッシャーがある中で選ぶわけですから、慎重にもなります。
その国が本当に自分に合うかどうかなんて、実際に行ってみないと分かりません。
まず一度行ってみて、合わなかったら日本に帰ってくればいいと私は思います。
永住するわけではなく、帰れる国があるのだから、そこまで気負わずにとりあえず行ってみましょう。
2、ワーホリに目標や目的を求めなくていいんだよ
ワーホリの目的はあってもなくても、人それぞれでいい
私は、ワーホリに行くには何か目標や目的が必要だと思っていました。
「せっかく海外に一年間渡航するのだから、しっかり実りのある経験にしなくては」とかなり気負っていました。
行く前からいろいろイメージしていても、行ってみたら現実は違うことは多いですし、私の場合は行ってから目標を見つけることができました。
つまり、ワーホリのために立派な目標や目的を掲げなくたっていいんです!
<当時の私へ>
ワーホリに目標や目的を求めなくていいんだよ。
日本のキャリアを一度ストップして渡航するわけで、ワーホリに目標や目的を求める人もいるのではないでしょうか。
もちろん、ワーホリに何か明確な目的を持っていることすばらしいことですが、別に何も目的がなくたっていいのです。
そもそも、外務省の公式サイトには、ワーキングホリデー制度を下記のように紹介しています。
ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取り決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な労働を認める制度…
外務省 ワーキング・ホリデー制度 概要より参照
各々の国・地域が、その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し、二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。
政府が提示するワーホリの唯一の目的は『青少年の海外理解』です。
そんなに気合いを入れすぎず、軽い気持ちで踏み出したっていいんです。
3、英語ができなくたってダメじゃないよ。勉強しよ
「完璧な英語を話す人なんてどこにもいない」
「英語ができない」
ワーホリに行く前の私が一番不安だったことです。
TOEICも受験したことがなかったですし、英語は好きだったけれど喋れるわけではない。
そんな私がワーホリでカナダに行ってやっていけるのかが、とにかく心配でした。
そして、英語ができないことでコンプレックスを抱えて、周りと比較して劣等感を持つことも。
「英語がちゃんとできるようになってからワーホリに行こう」と考えたこともありました。
その方が、仕事も確実に見つけられるだろうし、語学学校にお金をかける必要もなくなる。
でも、あなたが満足いく「ちゃんとできる」のレベルに辿り着けるのはいつなんでしょう。
まずは、行ってみてそれから英語を勉強しても全然問題ないです。
これは私がカナダの語学学校の先生から教わった受け売りの言葉なのですが「完璧な英語を話しているのはイギリスの女王だけ。あとの人はみんな自分なりの英語なのよ」
なるほど。
日本語だって同じですよね。
日本人だからって完璧な日本語を使いこなせているわけではない。
それと同じスタンスということです。
英語力に不安を持つ人は多いですよね。
でも、大丈夫。
ネイティブスピーカー以外の人たちは、みんな英語を勉強して喋れるようになっているわけだから、あなたにもできます!
そして、現地で英語を勉強し続ければ、日本で英語を学ぶ以上に早いスピードで成長を実感できます。
日常の生活から英語を使う環境にいるので、学んだ英語をしっかりアウトプットできるのです!
4、友達はちゃんとできるよ。しかも一生モノ!
意外なところで気が合って友達になれることが多い!
ワーホリで友達ができるかどうかも気がかりなことでした。
私はもともとそこまで友達が多い方でもなかったですし、どちらかと言えば気の合う友達とじっくり付き合っていくタイプだったで、海外のテンションについて行けるか不安でした。
海外の友達が欲しいけど、気の合う友達を見つけられるか。
ステレオタイプですが、海外の人は”みんなパリピ”のイメージがあったのでさらに不安でした。
でも、実際は”みんなパリピ”ではないですし、落ち着いた人も多かったです。
(海外の人、”みんなパリピ”って思っていてごめんなさい…)
<当時の私へ>
シンガポール人の同年代の友達ができるよ。
しかも、めちゃめちゃ気が合って、いろんな話をするようになるし、日本に帰ってきてからもメッセージのやり取りをするぐらい仲良くなるよ。
そして、彼女はあなたにとって一生モノのBFF(Best Friend Forever)になるからね。
「ワーホリで海外の友達ができるか」というのも気になるところですよね。
せっかく一年間海外で生活するんだったら、その期間を一緒に楽しめる現地の友達と出会いたいですよね。
人間性や社交性などによるところが大きいですが、人との出会いは不思議なもので、ある時を境に急に意気投合することがあります。
それは日本でも海外でも同じです。
ひとりでも自分のことを理解してくれる人に出会えたとしたら、十分素晴らしいことではないでしょうか。
5、レジュメをたくさん配ることになるけど、仕事は見つかるよ
仕事探しは運と縁!とりあえずレジュメを配ろう!
ワーホリで仕事が見付かるかも心配事のひとつでした。
ワーホリに行く前の私は「こういう仕事がしたい」というイメージが全くなく、なんとなく現地に着いたフィーリングで乗り切れるのではないかと考えていました。
(ここの考えは甘い…)
<当時の私へ>
ちなみに、あなたが渡航した11月は、オフシーズンで仕事が少なくなる時期だから、仕事探しはなかなか大変だし、最初に働くカフェは2日で辞めることになるけれど、それでも仕事はちゃんと見つかるから大丈夫だよ。
ワーホリで渡航する最大のメリットは、現地で就労して収入を得られることです。
ですが、仕事が見付かるかの保障はどこにもないことを考えると、心配になりますよね。
私のように、渡航した時期が悪くてなかなか仕事が見付からないことだってありえます。
それでも諦めずにレジュメ(履歴書)をいろいろなところに渡し続けていれば、運と縁とタイミングが合う可能性も出てきます。
6、シェアハウスはそんなに期待しないでね
残念ながら私はシェアハウス運に恵まれませんでした…(笑)
私の残念なシェアハウス体験談は別の記事で詳しく紹介しています。
もちろん、全部のシェアハウスが残念だったわけではありません。
時には素敵な出会いを経験し、楽しいひと時も過ごしました。
ただ、それ以外がなかなかインパクトが大きくて、衝撃でした。
<当時の私へ>
カナダのシェアハウスは、ドキュメンタリー番組で見るようなものとは全く違うよ。
掃除を誰がするかとか、騒音問題などいろいろなトラブルに見舞われて1年半で4回シェアハウスを引っ越すことになるけれど、面白い経験をたくさんできて最後には笑い話にできるよ。
ワーホリで滞在先を探す時、多くの人が選ぶのがシェアハウスですよね。
日本でシェアハウスはあまりメジャーな生活スタイルではないので、ちょっと期待してしまう部分もありますよね。
特に、最近ではシェアハウスをテーマにしたドキュメンタリー番組が人気で、そういったイメージ先行でカナダのシェアハウス生活をスタートさせると、イメージとリアルのギャップの大きさに戸惑うことになります。
7、海外保険に入っていてよかったと思うよ
保険は大事!本当に
実は、私はカナダで人生初の血液検査を受けました。
突然謎の発疹に襲われて、カナダのアレルギー専門医を受診しています。
<当時の私へ>
海外保険は高かったけど、あの時ちゃんと加入しておいて本当に助かったよ。
もし、クレジットカードの海外旅行保険しかなかったら、私は医療費が払えなくてどうなってたか分からないよ。
ワーホリで渡航するなら、強く勧めたいのが海外保険の加入です。
海外保険にはいろいろな種類があって、保険料もワーホリの渡航期間をまかなえる1年分となると高い…
私も渡航前は「お金もかかるし、私は健康だから保険はクレジットカードに付いている無料の海外旅行保険でも行けるだろう」と考えていました。
ですが、一応念のために海外保険に加入していきました。
そして、健康だと思っていた私もカナダの寒さにやられたのか、40℃の高熱を出したり、シェアハウス先の環境が悪く、ストレスで全身に謎の発疹が出たりと、海外保険を使うはめになったのです。
本当に海外では何があるか分かりません。
8、ワーホリを終えた先のことはその時にまた考えよ
後のことは後で心配すればいい!今を楽しんで
私はワーホリに行く前から、帰国後のキャリアのことを心配していました。
ワーホリに行っていた期間を「ただ遊んできただけ」と受け取る企業があるという話を聞いたのが理由です。
ちなみに、転職活動をしていた時の面接で、ワーホリに対して「ただ遊んできただけ」といった明らかに批判的なことを言われたことはありません。
<当時の私へ>
ワーホリが終わった後のことは、その時にまた考えればいいよ。
しかも、あなたはカナダで就労ビザを取得することになって、日本のキャリアなんて全く考えない人間になるよ。
一年間のワーホリが終わった後のこと。
日本に帰国してからの転職活動やキャリアについて悩む人も多いですよね。
ですが、ワーホリを通して価値観や考え方が大きく変わって、そのまま現地で生活し続ける人や、日本に帰国しても以前とは心境の変化がある人もいます。
行く前から帰ってきてからのことを心配しても、どうなるかは誰にも全く分かりません。
ある程度ワーホリ後のビジョンを持つことでモチベーションを高められる人もいるでしょうが、それがプレッシャーになってしまうのなら、いっそ考えない方がいいです。
そこまで意識しすぎず「帰ってきてから考えよう」でも意外とどうにかなります!
9、人の価値観に左右されないで
自分の人生に口出しできるのは自分だけ
ワーホリに行くことを友達や職場の人に話した時「なんでワーホリに行くの?結婚は?キャリアはどうするの?」と言われたことがありました。
私がワーホリへ行ったのは27歳の時でした。
周りの友達は結婚や出産をしている人も多く、独身の人は仕事でキャリアを積んでいました。
周りとちがう道を選ぶことに疑問を持つのか「なんで?」や「戻ってきてからどうするの?」と聞かれることが多かったです。
<当時の私へ>
人の価値観や言葉に惑わされないで。
自分が決めたワーホリはまちがってないよ。
同じようにワーホリに行く仲間を見つけて。
「ワーホリに行く」
という決断に、家族や友達、職場の人は様々なリアクションをするでしょう。
驚きや憧れ、反対や寂しさなどありますが、それらに惑わされずに、自分が決めた選択に自信を持ってください。
残念な話で、家族の反対を受けてワーホリを断念したという話をよく聞きます。
家族のことなので他人が口を出すべきではありませんが、せっかく自分がやりたいと思っていることを、一番身近な家族に反対されるのはとても辛いですよね。
価値観ってそれぞれ違いますし、家族でも親子でも全く同じ価値観の人なんていません。
どうか、人の価値観に左右されずに、自分が優先したい道を歩んで欲しいと私は思います。
10、辛いこともあるけれど、それ以上に優しさに出会うよ
人の優しさや人の存在に気づけるのは辛い時
私がワーホリに行く前に心配だったのは、苦しい時や辛い時に、身近に頼れる家族や友達がいないことでした。
海外でひとりで生きていくことは、孤独で辛いんじゃないかと心配でした。
<当時の私へ>
日本で経験しなかったような差別や理不尽な扱いを受けることもあるけれど、でもその場には必ず、あなたの傍に立ってくれる人がいて、守ってくれるよ。
人の優しさを日本以上に感じられるよ。
苦しいことや辛いことは、ワーホリに行ってもあります。
そんな時に、家族や日本の友達はいなくても、必ず助けてくれたり声を掛けてくれる人がいます。
カナダは多民族国家で、いろいろな人種の人が集まって暮らしているので、人種差別を受けることは少ないですが、ゼロではありません。
特に英語を勉強中で、思うようにコミュニケーションができないと、それに文句を言ってくる人がいるでしょう。
しかし、その場には必ずあなたを擁護してくれる人がいます。
「彼女の英語、私は理解できたわ」
「あなたの言い方は失礼よ!」
と、私がスタバであるお客さんと思うようにコミュニケーションが取れず、クレームを受けた時に、別のお客さんが言ってくれたことがありました。
理不尽なことが目の前で行われている時、カナダの人は放っておきません。
誰であろうとすぐ声を掛け、必要なら自分の代わりに立ち向かってくれる人たちです。
身近な家族や友達がいないからこそ、見ず知らずの人の優しさが身に染みて感じられるでしょう
11、カナダでもちゃんと生きていけたよ
結局どうにかなる!
<当時の私へ>
いろいろ心配なことはあるだろうけれど、結局カナダでもちゃんと生きていけるよ。
大丈夫。
旅行でも留学でもなく、ワーホリで海外に行くことを決めたのにはきっと理由がありますよね。
・より海外の生活を身近に感じたい
・海外で働きながら英語力を上げたい
・海外の友達を作りたい
そういったポジティブな思いの裏には、いろいろな不安もありますよね。
・仕事が見付からなくて生活できなくなったら?
・犯罪やトラブルに巻き込まれたら?
危険や起こりうるリスクを想像することは大切です。
でも、不安が大きくなりすぎてしまうと何もできなくなってしまいます。
とても無責任に聞こえますが「結局どうにかなる」ことを私はワーホリでたくさん経験してきました。
まずは一歩踏み出して、それから考えてみませんか?
まとめ
『ワーホリに行く前の当時の自分に伝えたい11の答え』というテーマで、ワーホリに行く前、行こうか迷っている時に私が抱えていた不安や心配事に対する、今の私からの答えを紹介しました。
きっと、こういった不安はワーホリに行こうとしている人、行こうか迷っている人の多くが抱えるものではないでしょうか。
新しいことにチャンレンジしようとする時、そこには多かれ少なかれ気がかりなことがあります。
それを全てクリアにできれば安心できるでしょうが、実際にやってみないと分からないことも多いです。
だから面白いのかもしれない。
不安や心配は決して悪いものではなく、次のステップに進むための大切なもの。
そんな風に考えると不安とも上手く付き合っていけそうです。
これから海外に挑戦しようとしている人の後押しとなれば幸いです。