私がワーホリを決めたのは27歳。
アラサーもアラサー。
ちなみに、カナダワーホリへ行くことを報告した時に聞かれたことトップ3。
「今から海外で英語勉強してどうするの?」
「なんで今(アラサーで)ワーホリ?」
「アラサーでワーホリ行ってて大丈夫?」
どれもツッコミどころ満載の質問ですが…
アラサーでワーホリに行こうか迷っている人の中には、私と同じようにこんな質問をされたことがある!という人も多いのではないでしょうか。
カナダ、バンクーバーでの1年半の生活を終え、帰国した今胸を張ってその人たちに言えるのは
「アラサーでカナダワーホリして本当に良かった!」ということ。
なぜ、そう思うのか。
理由はいろいろありますが、その中でも代表的な7つの理由を紹介します。
アラサーでカナダワーホリに行って良かったと思う7つの理由
『25歳を過ぎてからワーホリに飛び出すメリットとデメリット』の記事でも紹介していますが、私は25歳を過ぎて、世に言ういわゆる「アラサー」になってからのワーホリを全力でおすすめしています。
それは、私自身が27歳でワーホリに行って良かったと思うことがたくさんあるからです。
しかも、それを感じたのは帰国後の今の方が強いと思います。
カナダにいる時には気付けなかった、むしろ当たり前に感じていたことが、日本に帰ってくるとワーホリによって得られた物だったと気付くことができました。
小さなことを挙げるとたくさんありますが、大まかに7つの点から紹介します。
1、日本の常識や当たり前に疑いを持つようになった
1つ目は、日本の常識や当たり前に疑いを持つようになったことです。
「疑いを持つようになった」というと、表現として強い気もしますが…
日本のメディア、政治、常識と言われている文化。
それは本当に正しいのか?
世界的に見てどんな位置づけなのか?
物事を鵜吞みにせず、多角的に考える力が付いたといった方が良いかもしれません。
日本にいた時は当然のことでに疑いも持たずに生きてきましたが、ワーホリに出たことで日本以外の価値観や常識に触れて「日本の常識は世界の非常識かもしれない」と考えるようになりました。
メディアが発信している情報も、日本から見た情報と世界から見た情報ではニュアンスや意図が違うことがたくさんあるのを知りました。
英語で情報を得られるようになったことで、同じ事件でも日本と世界、それぞれの観点からひとつの事象を判断できるようになったのは、ワーホリに出たからこそだと思います。
2、自分の信条やアイデンティティを大切にするようになった
2つ目は、自分の信条やアイデンティティを大切にするようになったこと。
ワーホリに行って、いい意味でわがままになったと思います。
好きなことは好き。
やりたいことやりたい。
私が思っていることはこうだ!
そういった自分の思いや自分というアイデンティティを中心に考えるようになりました。
究極のわがままですね。(笑)
日本で社会人をしていた頃は、いかに周りの意見やバランスを壊さないように生きるかで必死でした。
そうすることでチームワークや協調性は高められると考えていたから。
でも、カナダで生活し働く中で、周りの意見に合わせようとするより、意見が違うからこそできるチームワークを経験することができました。
国籍も、価値観も、文化的な背景も全く異なる人たちが集まっているカナダ。
相手に合わせようとして自分の意見やアイデンティティを消すのはナンセンスです。
自分の意見をはっきり言いますし、それと同じくらい相手の意見もしっかり聞きます。
人のことをよく褒めるけれど、自分が褒められた時には変な謙遜などせずに、にっこり笑って「ありがとう」と言える文化。
自分のアイデンティティを大切にしていることがよく分かるやり取りでした。
自分の思いや、私という存在を認めていくこと。
大人だからこそ必要だし、それを知れて本当に良かったと思います。
3、「みんなちがってみんないい」が本当に分かった
3つ目は「みんなちがってみんないい」が本当に分かったこと。
カナダは移民国家で、肌の色も、母国語も、宗教も、全てが異なる人たちが集まっている国です。
そして、そのちがいを「異質なもの」として認識するのではなく、ちがいを活かした社会や文化を築いているのがカナダでした。
都市によってそこで暮らす人たちの特性や文化が色濃く反映されているのもそのひとつ。
モントリオールやケベックはフランス文化が濃いので、公用語が英語とフランス語。
国全体で中国系の移民が多いので、チャイナタウンあちこちにある。
LGBTQにフレンドリーで、虹色のフラッグを見かけることも多い。
それぞれのちがいを否定するのではなく、共存する方法を探る大切さをカナダワーホリで体験として知れたのは、自分の今後の人生にとっても大きなことでした。
4、結婚や恋愛を焦らなくなった
4つ目はアラサーならではの悩みではないでしょうか。
結婚や恋愛に関すること。
カナダに行く前の私は、結婚や恋愛をしていることが女性としての幸せで、ステータスとして必要な物だとかなり焦っていました。
合コンに参加したり、友達と理想のタイプや恋愛トークに花を咲かせるのが楽しみでした。
それはそれで楽しかったのですが、カナダへワーホリに行って女性の幸せが結婚や恋愛だけではないことを目の当たりにしました。
結婚という形にこだわらず、事実婚という形で一緒に生きている人たち。
恋愛の形も人それぞれで、海外特有のデーティング文化を知ったり。
デーティングは私は理解しきれなかったので、詳しい説明は割愛しますが、正式に彼氏/彼女になる前のお試し期間のようなものです。
デーティング期間中は付き合っているようで付き合っていない。
食事に行ったりデートをしたりしますが、別の異性と関係を持ってもOK。
(体の関係もOK…)
デーティング期間を経て、お互いが本当にマッチしているか見極めるのだそうです。
本当に謎の文化で、私にはちょっと耐えられませんでした。
もちろん、恋愛や結婚を通してさらに幸せになっている人にも出会いました。
でも、それが全てではない。
自分で自分を幸せにしている女性にたくさん出会いました。
多趣味だったり、仕事を楽しんでいたり。
「まだまだ家庭を持たずに楽しみたいことがたくさんある!」という人が多く、結婚する年齢も上がっているそうです。
30歳になる前に結婚しなきゃと焦っていた私も、カナダで新しい夢や、やりたいことを見つけたので、ちょっと今はそれどころではない感じです。(笑)
もちろん、どこかのタイミングでご縁があれば嬉しいですが、それを探す時間よりも、自分の夢ややりたいことを実現させることの方に今は時間を使いたい。
そんな考え方に切り替えられたと思います。
5、異業種に転職できた
帰国後の転職活動の体験談や詳細は別の記事で紹介しています。
ワーホリ帰国後の転職について考えている人におすすめです!
5つ目にして一番大きなこと。
異業種に転職できたことです。
元々、ワーホリに行く前は幼稚園の先生をしていたことは、プロフィールでも紹介していますが、帰国後の現在は都内のIT企業で営業職として働いています。
幼稚園の先生として、子どもたちの成長に携われることにやりがいを感じてはいましたが、カナダワーホリを経て「何か新しいことに挑戦したい」と思うようになりました。
ワーホリとスタバでの就労ビザ経験で過ごした1年半のカナダ生活では、毎日のように初めての経験をしたり挑戦したりしていました。
採用されたカフェを2日で辞めたり…
様々なハプニングに見舞われてシェアハウスを引っ越しまくったり…
謎の発疹に襲われて人生初の血液検査をカナダでしたり…
スタバで就労ビザを取得できたり!
たった1年半の間にこれでもかというぐらい様々な経験をしました。
毎日何かしら感情が動かされていて、嬉しかったり辛かったり、苦しかったり幸せ過ぎて泣けたり…
そんな経験ができたのは、新しいことに常に挑戦し続けられたからだと思います。
帰国してからもいろいろな経験がしたい!
という思いが強く、慣れ親しんだ幼稚園現場ではなく、全く畑違いのIT企業の営業職を選びました。
今となってはキラキラストーリーにしていますが、転職活動中はもう不安でしかたがなくて、何度前の職場に「戻してください」と頼もうか悩んだことか。
それでも途中で諦めずに無事に転職できたのは、家族や友人、SNSで励ましてくれたフォロワーさんなどいろいろな人の支えがあったからです。
本当に感謝です。
6、多国籍料理が好きになり食の好みが広がった
6つ目は、多国籍料理が好きになり食の好みが広がったこと。
カナダ(特にバンクーバーかもしれませんが)のアジア系の移民が多いので、中華やコリアン、タイといったアジア・東南アジア系のレストランがたくさんあるんです。
もちろん和食もあります。
また、メキシコ料理やスペイン料理、はたまたギリシャ料理など、多国籍レストランがいたるところにあるのがカナダの特徴です。
正直、カナダの名物といわれているプーティーン(フライドポテトにグレイビーソースとチーズをたっぷりかけたカロリー爆弾料理)はあまりおすすめできませんが、カナダの多国籍料理はかなりおすすめです!
お値段も手頃で、食べ応えがしっかりしている料理が多いので、友達と食事をする時はコリアンレストランでのチゲや、メキシコ料理屋でのタコスなどをよく食べました。
日本にいた頃は、多国籍料理ってなんとなく味付けが濃いイメージがあり食わず嫌いだった私も、カナダでいろいろな国の料理を味わったことで、食の好みが広がったのは、食べるのが大好きな私にとってはかなり大きな出来事でした。
7、英語が得意と自信を持って言えるようになった!
7つ目が、英語が得意と自信を持って言えるようになったこと!
これはあくまで主観的な物なので「ふーん」程度に聞き流してください。
「英語が得意」とはいっても、TOEICで990点取れたわけでも、IELTSでOA9.0になったわけでもありません。
「英語が完璧」なのではなく「英語が得意」と言えるようになっただけです。
カナダで1年半生活する中で、様々なトラブルを英語で解決できたり、新しく出会う人たちと英語でコミュニケーションが取れたりした事が私に自信をくれました。
日本にいた時にも英語の勉強はしていましたが、どんなに勉強しても英語に対する不安感や不得意感はずっとありました。
実際、カナダで生活してみたら、間違うことはあっても、しっかり相手に伝えることができたんです。
「なんだ!私英語できるじゃん!」
という自信を持てるようになりました。
まだまだ勉強不足で、イージーミスも多いですが、英語を話すことや、海外の人とコミュニケーションを取ることへのハードルがぐっと下がったのは、カナダワーホリに行って良かったと思う大きなことです。
アラサーでワーホリや留学に挑戦しようとしている人へ
大人だからこそ海外生活は面白い!
私は大人だからこそ海外生活を面白がれると思います。
最初は日本の文化や社会とのちがいに戸惑いや困惑も抱くかもしれません。
ですが、次第に慣れてくれば、日本と海外のちがいを面白がれるようになると思います。
「日本の社会だとこうだけど、この国はこんなやり方や文化なんだ!」
「こんな習慣、日本にあっても面白いかも」
と冷静に日本と海外を比較したり、それぞれの良い点や悪い点を評価できるのではないでしょうか。
なんでもかんでも「海外の方がいい!」とミーハーに受け取るのではなく、一歩引いた目で客観的に見られるのは大人ならではです。
人生を大きく左右するターニングポイントになる
アラサーで海外に挑戦しようとしている人にとって、その海外渡航がもしかすると人生を大きく左右するターニングポイントになる可能性があります。
私はコロナがなければ、カナダで就労ビザを取得したその流れで永住権も申請するつもりでした。
残念ながら、コロナ解雇にあいその夢は叶えられませんでしたが。
人生のその先を考えた時に、海外での経験はまちがいなく大きく影響してくるはず。
誤解しないで欲しいのが「海外に行ったら人生が変わる」と言いたいわけではありません。
ターニングポイントにはなります。
価値観や人生における優先順位といったものに何かしらの影響を与えるでしょう。
挫折もあるけれど鍛えられることまちがいなし
アラサーで挫折。
「立ち直れなくなりそうで怖い」
そんな思いを持つのも分かります。
学生時代や20代前半は、挫折しても傷が浅いのですぐに立ち直れた人も、大人になるにつれて徐々に慎重になり、失敗しないように上手に立ち回れるようになっていきます。
でも、大人になってからの挫折から得られるものは非常に多い。
私自身、カナダのスタバで働き始めた頃は挫折に続く挫折の連続でした。
でも、そんな挫折を経験したからこそ鍛えられて強くなれたと思います。
しかも、自分では「失敗した。もう立ち直れない」と思っていても、意外と周りをみるとそんなの日常茶飯事で、みんなどこかでつまずきながらもまた立ち上がって走っているんですよね。
「失敗してもいいじゃん!」
という雰囲気がある海外だからこそ、挫折できるのではないでしょうか。
まとめ
私がアラサーでワーホリに行って良かったと思う7つの理由を紹介しました。
かなり主観満載の内容だったので、参考になるかどうかは分かりませんが、これからワーホリに行こうか迷っている同じアラサーの方や、今ワーホリに行っていて、帰国後に不安を抱えているアラサーの方の励ましに少しでもなれば嬉しいです。