【実例】ワーホリ仕事探しに欠かせないレジュメの基本

ワーホリ
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2020年12月時点で、カナダにワーホリへ行くためにはカナダの企業からのジョブオファーが必要です。

そこで悩むのが、仕事探しに欠かせないレジュメ作成ではないでしょうか。

日本の履歴書となんとなく違うことは分かるけれど、実際に自分のレジュメを作るとなるとなかなかハードルが高く感じますよね。

今回は、私がバンクーバーのスタバに提出したレジュメを例に、基本的なレジュメの書き方や日本の履歴書との違いなどを紹介します。

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日本の履歴書と海外のレジュメ7つの違い

1、年齢、性別、顔写真がいらない

まず、日本の履歴書と海外のレジュメの大きな違いは、年齢、性別、顔写真が必要ないことです。

なぜなら、働くのに年齢や性別は関係ないからです。

また、カナダは多民族国家で、LGBTQにフレンドリーな国です。

もし、年齢や性別、外見が採用の可否に影響を与えることがあると、それは人種や性別による差別であり、大きな問題として扱われます。

2、決まったフォーマットがないので自由に作れる

日本の履歴書は決まったフォーマットがあり、それに則って記載することが大前提ですよね。

一方で海外で使われる履歴書(レジュメ)は、決まったフォーマットがなく、自己裁量で自由に作成できます。

つまり、日本のように”履歴書が売っている”ということはありえません。

もちろん、名前連絡先を載せるのは共通で、最低限の内容も決まっていますが、記載する順番や細かい内容などは自由です。

3、パソコンで作成も編集も簡単

日本の履歴書も最近ではパソコンで作成可能になりましたが、レジュメは基本的にパソコンで作成します。

Wordテキストなど、データで作成したものをプリントアウトするだけです!

修正や編集も、いちいち書き直さずにデータで操作ができるので、コツさえ掴めばそこまで時間をかけずにレジュメを作れます。

4、経歴は直近の経験から過去へさかのぼる

4つ目のちがいは、経歴を直近の経験から、過去へさかのぼって記載することです。

学歴も職歴も最新の情報がトップに、古い昔の情報は下にきます。

【イメージ】

2020年12月 ●▲株式会社
2019年11月 ■●コーポレーション
2018年4月  ▼▼カフェ

一番見えやすい上の部分に現在の情報があると、採用側が面接の際に話しやすいからです。

5、パートやアルバイトも職歴として記載

5つ目のちがいは、アルバイト、パートといった、いわゆる非正規雇用で働いていた経験も立派な職歴としてみなされることです。

ちなみにカナダには、アルバイトやパート、正社員という雇用体系はありません。

パートタイムフルタイムかという働く時間数の違いで、仕事内容はほとんど同じです。

強いていえば、フルタイムの人の方が働ける時間が長いので、SV(スーパーバイザー)や責任者といった役職を任されることがあります。

日本の居酒屋やカフェなど接客業でアルバイト経験があると、サーバーやバリスタなどの応募をする際に有利に働きます。

雇用体系は大きな問題ではなく、経験してきた仕事の内容が問われるのです。

6、レジュメが示すのは「わたし」がその職場でやりたいこと

6つ目は、レジュメそのものが示しているのが、応募する「わたし」がその職場でやりたいことがメインであることです。

日本の場合は「わたし」がやりたいことよりも、その企業や業界への貢献度を問われます。

もちろん、カナダや海外の企業でも、その人を採用することで、職場にどれだけのメリットがあるかどうかは採用の重要なポイントです。

なのでアピールの仕方が日本とは異なるといった方が正しいでしょう。

「私には、こういうスキルがあってそれを御社のために使います」
忠誠心貢献度をアピールするのが日本

「御社なら私が持っているスキルを活かして働けるし、ここでやってみたいことがある」
主観たっぷりの「わたし」を前面にアピールするのが海外


レジュメや面接に関する認識は、文化や国民性の違いによります。

どちらが正しいとか、間違っているではなく、あくまで私個人の考えです。

7、見られるポイントは「あなた」の人間性

最後の大きな違いは、見られるポイントが「あなた」の人間性であることです。

職歴はともかく、学歴はほとんど関係ありません。
そもそも、国が違うので日本の大学名を知らない人がほとんどです。

そして、日本で大きく影響する転職回数が多いことも、特に問題ありません。

海外の転職に対する考え方は日本と大きく異なります。

日本では、転職回数が多いことは長続きしない人というネガティブなイメージがほとんどです。

しかし、海外では、キャリアアップのために積極的に転職していきますし、採用する側も経験が豊富な方が扱いやすいというポジティブなイメージを持ちます。

私の友人のカナダ人は、当時27歳だったのですが、すでに3回の転職経験があり、決してそれが多くはなく普通だというのです。

むしろ海外では、ひとつの企業での勤続年数が長いと、現状維持で満足している上昇志向のない人という印象になる場合もあります。

私がカナダのスタバに提出したレジュメ公開!

今回は、実際に私がカナダのスタバで就労ビザを取得するために作ったレジュメを元に、書き方を解説していきます。

個人情報の部分は変更していますが、それ以外の部分は実際に使った当時のままです。

まずは、罫線の上3つの項目を紹介します。

① 名前

まず、レジュメの先頭に大きくフルネームで名前を載せます。

フォントもはっきり・サイズも大きくかなりインパクトがありますが、その方がいいんです!

世界各国、様々な国籍の人を雇っている採用担当によっては、日本人の名前に慣れていない人もいます。

見やすく大きなフォントで載せることで、名前をしっかりと覚えてもらうことができます。

② 住所や連絡先など

次に載せるのは、名前の次に重要な住所や連絡先です。

住所は、早朝や深夜の時間帯のシフトに入れるかどうかを判断する材料になります。

職場がダウンタウンで郊外に家がある場合だと、移動手段を問われることもあります。

連絡先は、携帯番号メールアドレスの両方を載せておきましょう。

最初の面接の日程調整などはメールで来ることが多いですが、その後の採用結果は電話で来ることもあるので、どちらでも連絡がつくようにするためです。

③ ビザの種類と期限

日本の履歴書には絶対に載せない情報。
ですが、カナダではこれが一番大切かもしれない。

それが、ビザの種類と期限です!

カナダで就労が認められているビザは主に3種類あります。

● ワーキングホリデービザ
…ビザ発行から一年間、職種や職場を選ばずどこでも働ける

● 学生ビザ
…カナダ政府認定の大学、カレッジに通っている学生ビザを持つ人は週20時間、学校が休みの期間はフルタイムでの就労が認められている

※同じ学生ビザでも語学学校や一部の専門学校の学生の就労は認められていません!

(Co-opプログラム)
…これは正確にはビザではありません。留学生がカレッジや専門学校で学んだことを実際にOJTするための学校のプログラムで、学校の就学期間分から最大で3年就労できるものです。
→Co-opプログラムについては『カナダで勉強も仕事もできるCo-opプログラムとは?』で詳しく紹介しています!

● 就労ビザ
…雇用主や職場が指定された就労ビザ(クローズド・ワークパーミット)
→就労ビザについては『カナダで就労ビザを取得するメリットとデメリットとは?』で紹介しています。

就労ビザといってもこれだけ様々なビザがあり、就労できる期間も時間も全く異なるため、採用する側が最も注意して見る部分です。

どんなにステキな人でも、ビザの期限が近かったり、フルタイムの募集をしているのに週20時間しか働けなかったりすると、採用は厳しくなります。

具体的なレジュメの書き方ポイント

名前や住所など事務的な部分ができたら、次はいよいよメインの部分です!

上から順番に見ていきましょう。

1、Objective:志望動機

まずは、なぜその職種や職場を応募するのか、志望動機を書きます。

内容は、そこまで複雑な込み入ったものにしなくて大丈夫です。
簡単に分かりやすい理由と文章を心掛けましょう!

私の場合は、就労ビザを取得するために、スーパーバイザーになる必要があったため「スーパーバイザーとして働きたい」ということを書いていますが、ワーホリで最初にアプライした時には、これは載せていません。

2、Credentials & Qualifications:資格など

自分が持っている資格や、IELTSやTOEICなどの英語の試験のスコアを記載します。

個人の人間力や性格といった私的なことは、後半のAdditional skillsの部分に載せるので、ここには正式な資格のみで大丈夫です。

3、Education:学歴

学歴の部分には、最新の情報が一番上になるように記載します。

レジュメを提出する段階で、語学学校やカレッジなどに通っている人はその旨を載せます。

そうすると、フルタイムで働けるのか、パートタイムなのかが分かりやすくなるからです。

ちなみに載せるのは大学、短大、専門学校などまで。
高校以下の学歴は不要です。

4、Work experience:職歴

これまでの職務経歴を記載します。

在職期間、職場の名前、所在地、簡単な仕事の概要までを記載します。

先ほども紹介したように、アルバイトやパートの経験も載せられますが、あまりにも経験社数が多すぎると1枚で収まらなくなります。

レジュメは1枚で簡潔にまとめられていることもポイントです。

私がスタバで働いている時に、両面2枚の壮大なレジュメを持ってきた人がいましたが、マネージャー曰く、そういったレジュメは読む気が起きないそうです。

採用担当の店長やマネージャーといった人たちは、通常の仕事をしながらレジュメをチェックします。

忙しい中でも、必要な情報をしっかりと読み取れる単純明快なレジュメであることが大切です!

そこで、志望する職種と同じような経験や、長く在籍した職歴だけピックアップして載せるなど、長くなりすぎないようにしましょう。

5、Additional skills:自己アピールなど

先ほどのCredentials & Qualificationsに載せられなかったスキルや人間性などを載せます。

私の場合は、仕事内容が接客や同僚とのコミュニケーションが多くなることから、明るく笑顔で人と接することができるとか、カスタマーのニーズを察したカスタマーサービスができるなどを載せています。

それでも、もう書くことがない!
という場合のとっておきの文言があります。

Fluent in Japanese written and spoken
(日本語の読み書きができます!)

「そんなの当たり前でしょ」

と思いがちですが、日本人にとって普通のことでもカナダ人や他の国の人にとっては日本語が話せることはすごいことになります!

特に、バンクーバーには日本人観光客も多く、日本語で接客ができるスタッフを求めている所もあります。

書くことがなくなって、それでもスペースが余っている時には、ぜひこの一文を加えてみてくださいね。

まとめ

さっくりとレジュメについて紹介しました。

今回紹介したレジュメの書き方は、あくまで私のやり方とフォーマットです。
必ずこれ通りに作る必要もないですし、調べると他にも素晴らしいレジュメや書き方がたくさん紹介されています。

私のレジュメも、いろいろと調べたり人に聞いたりしながら作ったものです。

海外のレジュメには、正解も間違いもありません。

よっぽど文法や単語が間違っていない限り「あなた」という人間性がちゃんと記載されていれば、問題ありません。

ひとつのワーホリの経験と思って、初めは大変ですが自分なりのレジュメを作ってみてください。

ポイント

<日本の履歴書と海外のレジュメの7つの違い>

1、年齢、性別、顔写真がいらない
2、決まったフォーマットがなく、自己裁量で作成できる
3、基本パソコンで作成!修正や編集が簡単
4、経歴や直近の経験から過去へさかのぼって記載する
5、アルバイトやパートなどの経験も立派な職歴!
6、レジュメが示すのは「わたし」がその職場でやりたいこと
7、見られるポイントは「あなた」という人間性

<レジュメの書き方ポイント>

① 名前は大きく!はっきりと!
② 住所や連絡先など
③ ビザの種類と期限

<具体的な内容>

1、Objective:志望動機
2、Credentials & Qualifications:資格など
3、Education:学歴
4、Work experience:職歴
5、Additional skills:自己アピールなど

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