ワーホリに語学学校は必要?カナダワーホリ経験者が感じた語学学校に通う5つのデメリット

ワーホリ
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カナダワーホリに行く時に、語学学校に行くかどうか迷うという人は多いのではないでしょうか。

お金も時間も取られるし、本当に必要なのかどうか悩んでいる。

私はワーホリの間、6か月語学学校に通いましたが、かかった金額も時間もかなり大きなものでした。

そんな私が、カナダワーホリに語学学校は本当に必要なのか、実際に語学学校に通って気付いた、体験したデメリットについて赤裸々に紹介します。

これを読めば、語学学校のプラスな部分だけではなく、裏側やネガティブな部分もしっかり知ることができます。

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ワーホリで語学学校に通わなくてもいい!

私はワーホリで渡航する場合、語学学校には通わなくてもいいと思います。
※あくまで個人の意見です。

多くのエージェント(留学業者)が
英語力が心配だよね?とりあえず3か月語学学校に通ってみたら?
といった案内をします。

私が利用していたエージェントもそのような流れで案内をしてきて、英語力に全く自信がなかった私は「3か月じゃ足りない!6か月行きます!」とワーホリ期間の半分を語学学校に費やしました。

ただし、ワーホリは留学ではありません
究極の言い方をしますが、英語を勉強するためのプログラムではありません

総合的にいうと英語を勉強するのですが、アカデミックに文法や語彙習得をするような英語学習をするためのビザではないということです。

英語をしっかり勉強したい人は、もしかするとワーホリではない方法がいいかもしれません。

その理由をひとつずつ見ていきましょう。

ワーホリビザはあくまで就労ビザのひとつ

カナダのワーホリビザは、就労ビザのひとつとして分類されています。

ワーホリビザのカナダ政府による正式名称は、International Experience Canada(IEC)といい、就労ビザの中でもオープンワークパーミットという、職場や雇用主を限定せずに働ける就労ビザです。

ワーホリそのものの意味は、18~30歳未満の青年が海外で生活したり旅行を楽しんだりしながら、現地の文化や社会を一年間体験することにあります。

しかし、一年間、無収入で海外で生活することはできませんよね。
そのため、一年間の就労ビザを発給することで、収入を得られるようにしたという仕組みです。

カナダワーホリで就学が認められているのは6か月

カナダワーホリに行ったけれど、英語力が足りなくてやりたい仕事ができないので、語学学校で英語を勉強して英語力をつけたいと思う人もいますよね。

そこでカナダ政府は、ワーホリビザで就学できる期間を最長で6か月と定めています。
その期間で英語を勉強できるように猶予を設けているといえます。

カナダ政府の公式サイトにも下記のように書かれています。

You are allowed to enroll in individual courses under any of the IEC categories. The course(s) must be completed within a six-month period. They also must not be part of a program lasting longer than six months, such as a two-year program or four-year degree. If the course or program is longer than six months, you will need to apply for a study permit.

International Experience Canada公式サイトより引用

IEC(International Experience Canada)は、ワーホリのことです。

上記には『学校に入学しても良いが、必ず6か月以内のコースであること』と『もし、6か月以上のコースになる場合は、学生ビザを申請する必要がある』と書かれています。

ワーホリの目的は学校で勉強することではない

ワーホリビザの一番の目的は、英語を勉強することでも一生懸命働くことでもありません。

若者が海外で生活し、その国の文化や魅力を知り、世界に目を向けるためのもので、就学や就労はあくまでもオプションにすぎないということを頭の片隅に入れておいてください

なので、語学学校に行かないという選択肢も十分可能です!

さらに、ワーホリビザの目的は異文化理解ですが、ワーホリビザを利用して何をしたいかはあなた次第で何でも決められます!

一年間という期限付きではありますが、カナダで仕事も勉強もできる。
その期間内だったら何でもできる。

つまり、いくらでもアレンジが利くビザだからこそ「語学学校に縛られずに自分の目的を果たしたい!」という人がいていいのです。

先ほど少しエージェント(留学業者)の提案について紹介しましたが、こんな言葉を耳にしたことがある人、多いのではないでしょうか?

「みなさん語学学校に行っていますよ」
「念のために〇か月ぐらい通っておいた方がいいですよ」

こういった言葉は、初めてのワーホリで不安を感じている人にとってはかなり揺れる台詞ですよね。

「みんな(語学学校に)行ってて、英語にも自信がないから語学学校に行った方がいいんだ」

という考えになりますよね。

でも、ちょっと待ってください。

語学学校に通ったからといって、いわゆる”英語がペラペラ”になるわけでも、ネイティブスピーカーの友達ができるわけでもありません。

結果的にそういった物を手に入れられるかもしれませんが、それはあくまで本人の努力や意識から来るもので、語学学校が提供してくれるものではないのです。

しかも、語学学校に通うにはお金がかかります。
決して安くはない金額です。

そういったリアルな部分も全て理解したうえで、語学学校に行くかどうか決めることが大切です。

語学学校そのものが悪いということではなく、自分のワーホリプランにとって語学学校の重要度や必要度がどのぐらいあるのかをきちんと考えてみましょう。

かといって、英語力ゼロでカナダに来るのも危険です
英語力ゼロでカナダワーホリをするリスクについてこちらの記事で紹介しています。

語学学校の5つのデメリット

1、お金と時間が取られる

1つ目にして最大のデメリットは、ワーホリにとって貴重なお金と時間を取られることです。

ワーホリで一年間海外で生活し、時には旅行や外食などに出掛けるなどすると、お金はいくらあっても足りません。

もちろん、現地で働きながら生活するので収入はありますが、できれば日本から持ってきたお金には手を出したくないというのが本音ではないでしょうか。

語学学校の主な費用としては、入学金授業料、場合によってはテキスト代などがかかります。

その金額は、通う期間や学校によって異なりますが、週30時間の一般英語コースの場合、1か月(4週間)で約8~15万円です。

これが、3か月6か月となるとさらに授業料がかかるのはイメージできますよね。

そして、語学学校に通っている間は働けてもパートタイムが限界です。
フルタイムで働くよりも得られる収入が少なくなり、体力的にもきつい場合があります。

2、クラスの日本人率が高い

2つ目は、学校や受講するクラスによっては、日本人ばかりで日本の英会話教室で英語を勉強するのと同じ状況になる場合があることです。

特にカナダは、日本人の留学渡航先としてアメリカ、オーストラリアと並んで人気の高い国です。
そのため、語学学校には語学留学やカナダの大学進学の準備などを目的に来る人も多くいます。

「語学学校に行けば世界中の友達ができる」と期待を膨らませて入学したのに、15人中13人は日本人残りの2人は韓国人という”The・アジア系”というクラスも珍しくありません。

しかし、こういったケースが多いのは初級~中級レベルです。
クラスのレベルが上がると、自ずと日本人は減って、南米系やヨーロッパ系の学生の割合が増えてきます。

私も入学当初のクラスは中級レベルだったので、日本人が多かったですが、その後レベルアップすると、ウクライナ人やメキシコ人、チリ人といった国際色豊かなクラスになりました。

3、ネイティブスピーカーに通用する英語力を身に付けるのは難しい

3つ目は、残念ながら語学学校に通っても、ネイティブスピーカーに通用する英語力を身に付けるのは難しいということです。

語学学校にいる人たちは、世界各国から集まった英語を第二言語として学ぶ学生か、海外から集まる学生の対応に慣れているネイティブスピーカーの先生です。

語学学校でなんとなく英語が通じるようになったと感じても、一歩外に出てネイティブスピーカーたちの会話に入ると一言も喋れない、そもそも理解できないということはあるのです。

語学学校の先生たちは、彼らが普段話すよりもゆっくりとしたスピードで英語を話してくれますし、学生の英語が少しおかしかったとしても、察して理解してくれます。

しかし、実際のネイティブスピーカーたちの話すスピードはかなり速く、スラングや略語表現も使います。

私も一応、語学学校でしっかり勉強したつもりだったのに、スタバで働き始めてお客さんに言われたのは「ここは英語を話す国なんだから、英語を話せる人を雇いなさいよ!」という、自分の英語力のなさを真正面から指摘される言葉でした。

衝撃を受けた瞬間、当時のマネージャーがすぐに間に入ってくれて助けてくれたり、後ろにいたお客さんが「あんなの気にしなくていいからね」と声を掛けてくれたりしたのもセットで大切な思い出です。

語学学校での勉強は、助けにはなりますが、ネイティブスピーカーに通用する英語かというと話は別です。

4、同じような英語レベルの人としか出会えない

4つ目は、同じような英語レベルの人としか出会えないことです。

語学学校に来る人たちは、あなたと同じように”英語勉強中”の人たちで、ネイティブスピーカーや英語ができる人はいません。

そして、多くの語学学校では、入学前にレベル分けテストを行い、同じような英語レベルの人が同じクラスにまとまるように配置しています。

休み時間やラウンジなどで、他のレベルの人に会うこともできますが、実際は、同じクラスの人とのやり取りがほとんどです。

そうなると、必然的に英語を話す相手は自分と同じ英語レベルの人たちということになります。

5、毎日がマンネリ化し、ルーティーンワークになりがち

5つ目は、毎日がマンネリ化し、ルーティーンワークになりがちということです。

毎日同じ時間に学校に行って、決まった授業を受けて家に帰って宿題をする。
特別刺激的な勉強があるわけでもなく、文法やスピーキングといった決まったことを繰り返す。

そういったルーティーンワークが好きで、特に苦痛ではないという人にとっては、毎日決まったタスクがあるのはやりやすいかもしれませんが、同じことの繰り返しに飽きやすいという人にとっては学生生活の繰り返しになるので苦痛でしょう…。

語学学校に行かずに英語を学ぶ4つの方法

① オンライン英会話やチューターを利用する

1つ目はオンライン英会話やチューター(個別指導)の利用です。

最近では、オンライン英会話レッスンのクオリティーやコンテンツもかなり充実してきて、日本にいながらネイティブスピーカーのレッスンを受けられるものもありますよね。

チューターも、個別指導を丁寧に受けられるという点から、高いメリットがあります。

私も語学学校とは別にIELTS対策のためにチューターを依頼したことがあります。

ライティングやスピーキングなどの項目は、語学学校のグループレッスンでは解決しきれなかったので、個別で丁寧に見てもらえるチューターの方がいいと考えたからです。

オンライン英会話もチューターも、利用するにはお金がかかりますが、語学学校の1か月の授業料に比べれば安いでしょう。

② 図書館などで行っているフリークラスに参加する

2つ目は、図書館などで行っているフリークラスへの参加です。

バンクーバーの図書館、VPLではオンラインで英会話ができるイベントを開催しています。

毎週火・木の2回開催されていて、人気のため予約待ち状態となっています。
イベントに参加対象は、10代向けのものから大人向けの中級レベルのもの。

他の英語学習者とコミュニケーションを取る機会として設けられています。

無料で他の英語を勉強している人たちと英語で話す機会が持てるのは嬉しいですよね!

③ meetupやランゲージエクスチェンジなどに参加する

3つ目は、meetup(ミートアップ)やランゲージエクスチェンジなどへの参加です。

先ほどの図書館のフリークラスとも似ていますが、こちらはよりフランクにいろいろな人に出会えるチャンスがある集まりになっています。

meetupとは、様々なテーマを持つグループがテーマに沿ったイベントを企画し、その都度参加者を募集する、いわばサークルのようなものです。

ランゲージエクスチェンジは、日本語を学びたい現地の人と、英語を学びたい日本人がお互いの言語を教え合うものです。

どちらも、イベントを運営する人がいて、その人が掲示板やサイトなどにイベント情報を掲載して参加者を募集します。

④ 独学で勉強する

4つ目は、独学で勉強する方法です。

結局、英語の勉強は自分で地道にしていくしかない!

今の時代では、YouTubeNetflixを使っても英語は勉強できますし、独学+オンライン英会話やチューターなど、独学と並行して、別の方法を取り入れながら勉強するのも方法です。

まとめ

ワーホリに語学学校は必要かどうか、そして語学学校に行かない場合の英語の学び方などを紹介しました。

私がバンクーバーにワーホリに行った時にも、友人の中には語学学校に行っていない人がいました。

学校に行かなくても英語は使えていましたし、生活で困っている様子を見たことはあまりありませんでした。
きっと陰で努力していたのだと思います。

一方で、語学学校に行っていても英語に課題や苦手意識を抱えている人もいました。

大切なのは、学校に行くか・行かないかという選択ではなく、その人の持つワーホリの目的だったり、英語を学ぶ意欲や意識の差なのではないでしょうか。

ポイント

<ワーホリは留学ではない!語学学校はあくまで任意のもの>

・ワーホリビザは就労ビザの中のひとつのカテゴリー
・カナダワーホリで就学が認められているのは6か月
・語学学校に行かないという選択もあり!

<語学学校の5つのデメリット>

1、お金と時間が取られる
2、クラスの日本人率が高い
3、ネイティブスピーカーに通用する英語力を身に付けるのは難しい
4、同じような英語レベルの人としか出会えない
5、毎日がマンネリ化し、ルーティーンワークになりがち

<語学学校に行かずに英語を学ぶ4つの方法>

① オンライン英会話やチューターを利用する
② 図書館などで行っているフリークラスに参加する
③ meetupやランゲージエクスチェンジなどに参加する
④ 独学で勉強する

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