ワーホリから帰国して日本での転職活動。
毎日が新鮮で興味深かった海外生活から一転して、一気に日本の現実社会の波にのまれてしまう…
少しネガティブな気持ちにもなりますよね。
私も実際そうでした。
それでも、日本に帰ってきたからには働かないと生きていけない!
と重い腰を上げて新たなスタートをきる人に、今回はワーホリ後の転職活動の流れを紹介します。
1年半カナダで過ごし、帰国後転職活動に奔走した筆者の体験談をもとに、帰国後の転職活動のポイントや、転職エージェントを利用すべきかなどを解説する、帰国後の社会人向けの内容です。
転職エージェントの利用をすすめる3つの理由
帰国後に転職活動を始める時に検討事項としてあがるのが、転職エージェントを利用するかどうかではないでしょうか。
ちなみに私は転職エージェントを利用しました。
転職エージェントの回し者ではありませんが、経験した個人の感想として、ワーホリ帰国後の転職活動にはエージェントを利用した方が、物事が楽に進むと感じます。
賛否両論、いろいろ意見はあると思いますが、私がそう感じた3つの理由を紹介します。
1、利用は無料!とりあえず登録するだけでもOK
転職エージェントの登録、利用は全て無料です!
転職経験ゼロの私は、転職に関する基本的な情報を知りたかったので、当たり前と思われるような内容まで、かなり細かくエージェントに質問しました。
それだけサービスを使い倒しても利用が無料なら、とりあえず登録するだけしてみてもいいのではないでしょうか。
2、情報収集に役立つ
「情報収集のためだけ」
という理由でエージェント利用もできます。
転職活動で最も大切なのは情報収集ですよね。
その時期の転職市場を見極めたり、募集の多い業界を研究したりするにも、リアルタイムで正確な情報が必要です。
転職エージェントを利用することで、幅広く情報を入手できます。
まだ公になっていない情報も教えてもらえたり、疑問点を確認したりもできますよね。
特に海外から帰国後の場合、日本のリアルタイムの情報に弱くなっていることがあります。
ゼロから自力で情報収集するよりも、エージェントを利用して少しでも労力を減らし、まずは自分が日本社会に再適応することにフォーカスできるといいですよね。
3、転職先の選択肢や候補が増える
転職エージェントの利用をおすすめする最後の理由は、転職先の選択肢や候補が増えることです。
エージェントによって公開している求人数に差はありますが、大手エージェントになると、未公開求人といって、表には出ていない求人を持っていることもあり、より多くの選択肢の中から企業を選べます。
選択肢が多ければ、希望や条件などで自分に合った企業を見付けやすくなりますよね。
【体験談】帰国後の転職活動の流れ
コロナの影響で急きょの帰国!
私が日本に帰国することになったのはあまりにも突然でした。
厳密にいうと、私はワーホリを終えてすぐに帰国したわけではなく、ワーホリビザの期間後、就労ビザを取得していました。
詳細は下記の記事で詳しくお話しているので、興味のある方はそちらをご覧ください。
就労ビザを取得していたスタバから、コロナの影響で経営が悪化し、これ以上サポートができないと言われ、コロナ解雇されての急きょの帰国でした。
そのため、日本に帰ってきてからは、気持ちの切り替えに時間がかかって、本格的な転職活動はなかなか始められませんでした。
複数の転職エージェントに登録し相性をチェック
それでも「働かないと食っていけない!」といくつかの転職エージェントに登録し、まずは相性を見ることにしました。
ちなみに、エージェントを利用する時は、担当者から電話で希望の職種や業界など、転職の方向性に関するヒアリングを受けます。
この時、担当者によっては私の話を聞くよりも「3か月以内に決めましょう!」「異業種への転職は厳しいので、前職の経歴を活かしたものにしましょう!」と向こう都合のアドバイスをしてくる人もいました。
私がエージェントを利用したのは、あくまで情報収集と選択肢を増やすことが目的だったので、先行的にアドバイスしてくる担当者と相性は合いませんでした。
複数のエージェントを比較する中で、私の話をしっかり聞いてくれる、親切な担当者と出会うことができました。
人によっては、そのまま並行して複数のエージェントを利用する場合もありますが、私はその一社に絞って転職活動を進めることに決めました。
業界研究や自己分析など情報収集
エージェントが決まってからは、業界研究や自己分析など情報収集に明け暮れる毎日。
もともと幼稚園教諭だった私が目指したのは営業職。
人とのつながりやコミュニケーションを大切にしながら、自分の働きに対する正当な評価が欲しいと思ったのが営業職を志望した理由でした。
チャンスがあれば、海外経験や英語力を活かせるのではないかという希望も込めての異業種への転職でした。
そのために業界や企業研究、カナダで1年半過ごして自分の中に起きた変化や成長を客観的に自己分析するのに多くの時間を割きました。
履歴書と職務経歴書の作成
業界研究や自己分析と並行して、履歴書や職務経歴書の作成も行いました。
海外のレジュメは使いまわしがきくけれど、日本の履歴書は応募する企業ごとに日付や志望動機を変えなきゃいけないので、改めて考えると本当に面倒くさいシステム(笑)
今の時代、履歴書や職務経歴書もパソコンで作成できるのでマシですが、これが手書きだったらと思うと…この時代に生まれてよかった!
運が良ければ面接に進める
エージェントを利用して、条件に合うものは、求人票を読み込みながらじゃんじゃん応募しました。
もともと日本での私の職歴は6年間の幼稚園教諭だけ。
履歴書の段階で未経験を相手にしてくれない企業も多く、運が良ければ面接に進める!ぐらいでした。
コロナ禍での面接だったので、ほとんどの企業がWEB面接。
自宅でPC越しにオンラインで面接を受けました。
さすがに最終面接の時は、企業まで足を運びましたが、そこまで選考が進んだのは数社だったので、時間も交通費もかけずにできるオンライン面接最高!という感じでした(笑)
実際に面接で聞かれたワーホリ関連の質問を別の記事で紹介しています。
お時間あればご覧ください。
異業種への転職は厳しい
コロナ禍での転職活動は厳しいですが、特に異業種への転職は難しいということを身をもって体験しました。
最終的な結果
・合計応募企業数:約60社
・書類選考通過:約10社
・二次(最終面接)通過:3社
・内定:2社(内1社は辞退)
書類選考の時点で6分の1落とされている現実!
会ってすらもらえない、履歴書と職務経歴書の段階ではじかれるのは、正直ショックでした。
転職活動を始めてから内定までかかった期間
私が転職エージェントに登録して、本格的に転職活動を始めてから、内定をいただくまでにかかった期間は、約2か月半です。
長かった2か月半。
自分の気持ちとしっかりと向き合い、今は日本で生きていくという覚悟をつくる2か月半になりました。
可能なら転職活動には時間をかけて
これからワーホリや留学など海外から帰国して、日本で転職活動を始める人にとって、コロナ禍の経済が悪化している状況は辛く、厳しいものです。
求人数そのものが減って、これまで通りの働き方もできない。
いろいろと不自由や理解しにくいことも多いと思います。
それに加えて、逆カルチャーショックや自分の気持ちの整理がつかないといったパーソナルな問題もあるかもしれません。
なので、もし可能であれば転職活動は時間をかけてください。
「早く決めなきゃ」と焦る気持ちは本当に分かります。
私もなかなか決まらなかった2か月半、焦りと不安しか感じていませんでした。
でも、焦って決めると目先の条件で選んでしまい、入社してから後悔するかも…。
自分の気持ちを整理するにも、やりたいことを見つけるのにもそれなりに時間は必要です。
転職経験が豊富な人ならまだしも、あまり慣れていない人は、転職活動そのものに慣れるのにも時間がかかるでしょう。
あまり長期化するのも辛いですが、2、3か月程度であれば少し時間に余裕を持ってもいいのかもしれないと、決まるまでに2か月半かかった私は思います。
まとめ
ワーホリ後の日本での転職活動の流れやポイントなどを紹介しました。
海外で知った新しい価値観や概念は、視野を広げてくれますし、自分自身をより豊かなものにしてくれます。
しかし、それと同時に日本とのギャップが明らかになり、葛藤や違和感を抱いたりするもの。
「自分がやりたいことは何なのか」
「将来はどうなりたいのか」
と考え始めるとキリがありません。
転職先がダメだったらちがう所を探せばいいし、何よりも生きているだけで完璧なんだと自分を認めることも必要なのではないでしょうか。
あまり自分を追い込みすぎず「毎日生きてて偉いよ!」と言い聞かせながらやっていきましょう!
ポイント
<転職エージェントの利用をすすめる3つの理由>
1、利用は無料!とりあえず登録するだけでもOK
2、情報収集に役立つ
3、転職先の選択肢や候補が増える
★可能なら転職活動には時間をかけて、じっくり自分の気持ちと向き合いながら進めて