慣れない海外生活で感じるストレスは様々。
特にHSPの人にとって日本とちがう環境や文化の中で生きる負担は大きいですよね。
気候や雰囲気、ちょっとした匂いの変化にも敏感に反応して疲れてしまう。
それが溜まっていくとストレスになり、疲れて気持ちも塞ぎがちになる。
バンクーバーで1年半暮らした私も最初の3か月はそんな気持ちを行ったり来たりしていて少ししんどかった時がありました。
そこで、HSPの私がバンクーバー生活で感じたストレスや、自分なりに見つけたストレスとの付き合い方について紹介します。
HSPの私がバンクーバー生活で感じたストレス
大麻(マリファナ)の臭い
HSPの人にとって敏感になりやすい五感のひとつ。
嗅覚。
大麻 (マリファナ) の臭いはまさに嗅覚への刺激が強すぎてストレスでした。
カナダでは2018年からマリファナ(大麻)の使用・所持が合法になりました。
ただし、ワーホリや留学で日本人がカナダに行っても、その日本人には日本の法律が適用されるので、マリファナの使用・所持は違法です。
「カナダに行ったら合法的に大麻ができる」
と話す人がたまーにいますが、それは大きな間違いです。
ご注意ください。
参照:在カナダ日本国大使館HP
大麻って実際どんな臭いがするの?
と聞かれると言葉で説明するのが難しいのですが、日本では絶対に嗅いだことのないような強烈な臭いがします。
私は「腐った玉ねぎみたいな臭い」と表現していましたが、タバコとは全くちがう臭いであることは確かです。
バンクーバーに来て2、3日もすれば大麻の臭いか嫌でも分かるようになると思います。
特にダウンタウンを歩いていると必ず鼻につきます。
そんな鼻につく臭いがずっと身近にあるのはあまり良い気持ちはしませんし、慣れるまではかなりストレスでした。
歩いていて通り過ぎる人が大麻を吸っているとすぐに分かるので、鼻を覆ったり遠回りして臭いが来ないようにしたりしていました。
シェアハウス生活
日本人の多くが持つシェアハウスのイメージって、ドラマやドキュメンタリー番組で映し出される、男女のキラキラした共同生活というものではないでしょうか。
楽しいことが全くないというわけではありませんが、楽しいことばかりでないのがリアルなシェアハウスの実態です。
ちなみに私はカナダに滞在していた1年半でシェアハウスを4回引っ越しています。
それぞれやむを得ない事情があり引っ越しているのですが、詳細は別の記事にまとめたので良ければご覧ください。
シェアハウス生活は、家族や恋人と暮らすのとはちがって全くの赤の他人との共同生活です。
プライベートがあるようでないのがシェアハウスの辛い所。
他人の生活や嫌な部分も露骨に見えますし、自分の生活パターンを変えざるを得ないこともあります。
私がカナダで同じようにシェアハウスをしている友達と「あるある!」と共感した代表的なストレスをリストアップしてみます。
シェアハウス生活のストレスあるあるリスト
- 掃除や後片付けをしない人がいる
- ハウスルール(掃除当番、シャワーの使用時間など)を守らない人がいる
- 無断で友達や彼氏・彼女を連れ込んでパーティーをする
- 夜遅くまで大きな音を立てる(夜11時から洗濯機や乾燥機を回し始める)
- 人の物を勝手に使ったり盗んだりする
きっとたまたまその当時住んでいたシェアメイトがそういう人だったからじゃない?
たまたま、運悪く…
と思いますよね。
実は、リストにある内容は実際に私や私の友達がよく経験した出来事で、かなり頻繁に遭遇する案件です(笑)
これからカナダでシェアハウスを探そうとしている方のために、なるべくストレスの少ないシェアハウスを見つけるためのポイントを別の記事で紹介しています。
『バンクーバーのシェアハウス探しでチェックすべき7項目』
『その物件で本当に大丈夫?内見でバンクーバーのシェアハウスを見極める方法』
英語力不足
ストレスの原因となり得るのは周囲だけではなく、自分自身になることもあります。
特に私がバンクーバーで生活していてストレスだったのが、自分自身の英語力不足でした。
「思うように伝わらない」
「もうバンクーバーに来て〇ケ月になるのに、全然上達している気がしない」
「自分の英語は全然ダメだ」
そんなネガティブな思いをずっと感じて考えていると、ストレスだって溜まります。
特に英語力不足が原因で差別を受けた時は本当に落ち込みました。
詳細は別の記事で紹介しています。
現地の友達に「私の英語は全然ダメだ」と話すと「全然英語話せているよ」「なんでできないなんて言うの!」と全力で認めてくれるのですが、結局自分に自信が持てないことが原因で悶々としてしまうことがよくありました。
そんな私に自信を持たせてくれたのがIELTSの受験でした。
自分の英語力がスコアとなって出るので「自分の英語力は数字的にこのぐらいあるんだ」と客観的に評価できたのが自信につながったのだと思います。
文化や生活様式のちがい
当たり前のことですが、カナダは日本と文化や生活様式がちがいます。
それが面白く、興味深いところであるのですが…。
最初は物珍しさや新しい発見があってワクワクしていたちがいも、次第に当たり前のことになっていき、小さな不満が積み重なってストレスとなります。
「日本だったら24時間営業のコンビニがあるのに」
→カナダにはそもそもコンビニがあまりありません。
日本でお馴染みのセブンイレブンも24時間営業ではありません。
「毎日サンドウィッチばかりで飽きた」
→安くて手軽にできるサンドウィッチ。
ホームステイをしている人あるあるだと思いますが、ランチは基本毎日サンドウィッチです。
など、初めは取るに足らない些細なことと思っていたのに、徐々にそれがストレスになっていく経験は海外生活あるあるではないでしょうか。
あとは、お金の管理。
日本で固定給で給料が毎月振り込まれる社会人として働いていた私にとって、カナダでの働き方はとても不安定でした。
シフト制で働く時間によってその月の収入が上下する。
特にカナダは日本より物価も家賃も高い。
節約しながら生活することに時には疲れてしまうこともありました。
雨季の連日の雨
日本の梅雨と同じように、バンクーバーにも毎日雨ばかりが降る雨季があります。
10月後半から3月まで、かなり長い期間雨や曇りばかりの日々が続くのです。
ごくまれに晴れ間が見られることもありますが、なかなかありません。
雨なので毎日なんとなく濡れて、しかも冬の雨なので寒い!
とってもみじめ(笑)
気分はどんよりしてしまいます。
せっかくの海外生活なのに、結局家と職場の往復で一日が終わってしまうこともしばしば。
「もー雨なんかたくさん!」
と叫びたくなる日々があります。
海外生活でストレスと上手く付き合う5つの方法
「海外生活ってストレスばっかりなの?」
と思われるかもしれませんが、決してそんなわけではありません。
HSPの特性上、新しい環境ではストレスを感じやすいという特徴があります。
ストレスを感じることが悪いのではなく、ストレスとどう向き合い、どう上手く付き合っていくかが大切なのだと思います。
そこで、私なりに見つけた海外生活のストレスと上手く付き合う方法を5つ紹介します。
1、海外生活に慣れるのには時間がかかると受け止める
1つ目は「海外生活に慣れるのには時間がかかると受け止めること」です。
自分で決めて、ワーホリ・留学という目的を持って海外に来たのになんだかストレスばかり。
なんでせっかく来たのにこんな思いをするんだろう。
でも、海外生活に慣れるのには時間がかかるんです。
日本とちがう環境で、新しいことに挑戦しようとしているとそれだけで疲れますし、一気に新しい生活に慣れることはできません。
ゆっくり、だんだんと慣れていくものです。
そのことを受け止めて時間をかけていくしかないと思います。
2、ストレスを感じていることを認める
2つ目は「ストレスを感じていることを認める」です。
自分で決めて海外に来たのにストレスを感じてるなんておかしい。
憧れていた海外生活なのに、それがストレスなんてダメなんじゃないか。
そう思う気持ち、とてもよく分かります。
私もそうでした。
日本でのこれまでの生活を置いて、カナダまで来たのにあっちこっちでストレスを感じてるなんてやっぱりカナダに来たのは間違いだったんじゃないか。
そう思ったこともあります。
でも、慣れない海外生活でストレスを感じるのは当たり前。
ストレスがあるのにそれをなかったことにすればするほど、どんどん辛くなっていくんですよね。
先ほども少し触れましたが、新しい環境でストレスを感じるのはいたって普通のことです。
ストレスを感じるのは悪いことではなく、それとどう上手く付き合っていくかが大切。
まずは、自分が慣れない海外生活にストレスを感じていることを認めてみましょう。
3、好きな物を食べて、運動して、よく寝る!
3つ目は「好きな物を食べて、運動して、よく寝る!」です。
当たり前のように感じられるかもしれませんが、人間の基本である食事、適度な運動、睡眠は日本にいても海外にいても、生きていくために大切なことなんですよね。
私がバンクーバーでストレスを感じた時には、手軽においしく作れる親子丼を私好みの味付けで作って、コンドのベースメントにあるジムでランニングをして、22時には寝ました。
健康優良児(笑)
でも、ストレスを感じているということは、体も疲れていて健康ではないということ。
ムリをせずに食事、運動、睡眠を十分にとることが大切です。
4、信頼できる人にありのままを打ち明ける
4つ目は「信頼できる人にありのままを打ち明ける」こと。
ここのポイントが『信頼できる人』であること。
受け取り手によっては「そんなにストレスなら日本に帰ればいいじゃん」「え?自慢話している?」と見当違いの方向に話が進んでしまうから。
『この人ならきっと共感してくれる』信頼できる人にありのままを思い切り打ち明けること。
話しても問題解決にはならないかもしれませんが、気持ちを軽くしてくれます。
それが友達でもいいですし、ホームステイ先のホストファミリーでもいいです。
私の場合はカナダで知り合った友達とホストマザーでした。
何か困ったことがあった時。
ストレスに押しつぶされそうになった時。
帰国した今でも連絡を取り合う大切な人たちです。
5、雨季のストレスにはビタミンDサプリメント
5つ目はバンクーバーの雨季のストレス対策。
ビタミンDサプリメントです。
どんな手を使ってもストレスが解消されないことってありますよね。
そんな時にはサプリメントに頼るというのも現代の知恵のひとつです。
特にカナダのドラッグストアには様々な種類のサプリメントがあるので、自分の状況にあったサプリメントを摂取して内側からケアをすることも大切かもしれません。
サプリメントに対して抵抗感がある人もいますよね。
私もそうでした。
サプリメントは通常の風邪薬や痛み止めとはちがう役割を持っています。
体に必要な栄養素を上手く生成できない(ちなみにビタミンDは太陽光を浴びることで生成されます)場合に補う働きがあります。
未知の部分も多いと思うので、ドラッグストアのファーマシー(薬局)で薬剤師さんにぜひ尋ねてみてください。
親切にいろいろと教えてくれるはずです。
まとめ
今回はHSPの私がバンクーバーで生活する中で感じたストレスや、そのストレスと上手く付き合うために見つけた方法を紹介しました。
この中で一番お伝えしたかったのは、日本でも海外にいても、世界中どこにいても人間はストレスを感じるものだということです。
「ずっと楽しみにしていた海外生活だから、ストレスなんて感じずに毎日ハッピーに生きられるはず」
と思う人もいるかもしれませんが、確かにハッピーには生きられるかもしれませんが、ストレスはあります。きっと。
ハッピー=ストレスフリー
だとは私は思いません。
ストレスと上手く付き合うことができれば、十分幸せを感じることができます。
「こんなストレスを感じるのかも」という予測として私の経験談がお役に立てばうれしいです。
ポイント
<HSPの私がバンクーバー生活で感じたストレス>
・大麻(マリファナ)の匂い
・シェアハウス生活
・英語力不足
・文化や生活様式のちがい
・雨期の連日の雨
<海外生活でストレスと上手く付き合う5つの方法>
1、海外生活に慣れるのには時間かかると受け止める
2、ストレスを感じていることを認める
3、好きな物を食べて、運動して、よく寝る!
4、信頼できる人にありのままを打ち明ける
5、雨季のストレスにはビタミンDサプリメント