バンクーバーに留学やワーホリなどで長期滞在していると、どうしても避けて通れないのが、雨季のバンクーバーです。
あまりの雨の日の多さに、Vancouverではなくレインクーバー(Raincouver)と呼ばれることもあるほどです。
夏の晴れているベストシーズンのバンクーバーは、毎日晴れていて、気温も高すぎず湿度も少ない、最高の環境なのですが、雨季のバンクーバーはそうもいきません。
毎日、そして一日中雨。
雨が止んでいても、いつ降りだすか分からないので、折り畳み傘はスマホ、鍵の次に必需品です。
数日や一週間程度の滞在であれば、屋内の観光スポットを巡って楽しむこともできます。
しかし、留学やワーホリ長期に渡って滞在していると、毎日観光スポットに行くわけにもいかないですよね。
そこで、今回は長期滞在者向けにレインクーバーの異名を持つバンクーバーの雨の日の楽しみ方を紹介します。
バンクーバーがレインクーバーと呼ばれる3つのワケ
そもそも、なぜバンクーバーはレインクーバーという異名を持つのでしょうか。
1、10月末から3月初めごろまでは、ほぼ毎日雨
1つ目は、大体10月末、ハロウィンが終わる頃から3月初めごろまで、ほぼ毎日雨だから。
雨が降らない日もありますが、そういった日は曇り。
天気が良く太陽が出ると、それだけで幸せな気持ちになれます。
ちなみに、バンクーバーのベストシーズンである乾季(夏)の時期の降水量と、11月や1月といった雨季の降水量を比べると、その差は約4倍。
冬にどれだけ雨がよく降るかが分かります。
2、冬でも雪がほとんど降らず、雨が降る
2つ目は、冬でも雪がほとんど降らず、雨が降るから。
カナダ=冬は寒くて雪が降る
というイメージを私は持っていたのですが、バンクーバーに来てその印象は変わりました。
私がバンクーバーに来たのは、レイニーシーズン真っ盛りの11月。
気温は日本よりは寒かったですが、異常に寒すぎるということはなく、日本でいうと”1、2月の真冬の東京”といったような感覚でした。
バンクーバーのダウンタウンでは雪が降る気配はほとんどなく、周りを囲む山々が雪化粧している程度でした。
それでも、冬の間に2、3回雪が降った日がありました。
それも大雪というわけではなく、1日経てば溶けてしまうぐらいのものでした。
3、降水量は日本よりも少ないが、しとしといつまでも降る
3つ目は、降水量は日本よりも少ないが、しとしといつまでも降るから。
日本にも6~7月頃に梅雨の時期がありますよね。
実は、日本の梅雨時の降水量とバンクーバーの雨季を単純に降水量だけで比較すると、日本の方が雨量は多いのです。
それでもレインクーバーと呼ばれるのは、しとしといつまでも降るからです。
土砂降りになることは少なく、傘をさそうか迷うような雨が降っているのです。
そうすると、実際の雨量は多くなくても、永遠に雨が降っているような感覚になりますよね。
長期滞在者向け!レインクーバーの5つの楽しみ方
今回は、バンクーバーに留学やワーホリなどで長期滞在する人におすすめのレインクーバーの楽しみ方を紹介します。
屋内の観光スポットや旅行といったお金をかけなくても、雨のバンクーバーを満喫できます。
1、おしゃれなカフェで充実したカフェタイムを過ごそう
バンクーバーには、インテリアや内装にこだわったかわいらしいカフェから、本格的なコーヒーを楽しめるものまで、たくさんのカフェがあります。
ローカルなその地域に隠れ家のようにたたずむカフェから、スタバやカナダのコーヒーチェーン、ティム・ホートンなどメジャーなカフェまで様々です。
いろいろなカフェを巡りながら、自分のお気に入りの空間やドリンクを見つけるのも楽しいですし、そこのお店の人と仲良くなって、関係を築いていくのもカフェ巡りの醍醐味ですよね。
フレンドリーなカナダでは、ひとりでカフェにいてもたまたま隣に座ったお客さんとも話が盛り上がるなんてこともあります。
2、ビール好きにはたまらない!昼からビールを楽しもう!
雨が降っているとなんとなく気分もふさぎがちに…
だったら、ちょっと外へ出てバーやブリュワリーでおいしいビールを飲んで、気分をリセットしてみてはいかがでしょう?
もちろん、アルコールの摂り過ぎは禁物ですが、バンクーバーにはおいしいビールの醸造所(ブリュワリー)がたくさんあり、日本で扱っていないような珍しい種類のビールも楽しめます。
ビールにそこまで詳しくないでも、店員さんのおすすめを飲んでみたり、自分の好みを伝えて店員さんにセレクトしてもらったりしながら、ビールの道を極めることができますよ。
多くのブリュワリーが、お昼頃からオープンします。
雨の日はせっかくなので昼からビールというのはいかがでしょう?
3、お土産探しやショッピングを楽しもう!
長期滞在になると、なかなかお土産やショッピングといった類にお金を使うことも少なくなりますよね。
生活費にお金がかかるし、買い物をすると荷物が増えるので移動が大変。
それでも、せっかくバンクーバーにいるわけで、その時「いい!」と思った物を買わずに後で後悔するよりも、買った方がいいこともあります。
私はそう自分に言い聞かせて、引っ越しの一週間前や給料日の2日前など、なかなかなタイミングでよく買い物をしていました。
でも後悔はしていません!
メトロポリス
スカイトレインの駅、メトロタウンの駅を出てすぐにあるカナダ最大のショッピングモール、メトロポリス。
モール内には、カナダの人気アパレルブランドRootsや、様々な香りのハンドソープやボディーミストなどを扱うBath&Body Works(バス&ボディーワークス)など、合計300店以上が出店しています。
まさにお土産やショッピングを楽しむのに最適のスポットです!
しかも、駅からメトロポリスまでは徒歩で1分程度。
雨が降っていても、ほとんど濡れることなく移動できます。
メトロポリスに出店しているストアは、下記公式サイトからご確認ください
グランビルアイランド
グランビルアイランドは、ファーマーズマーケットや人気のレストランなどが集まる人気の観光スポットです。
ダウンタウンからバス、船、徒歩でアクセスでき、天候関係なく楽しむことができます。
グランビルアイランド全体は屋外にあるので、雨だと少し移動が面倒くさく感じられますが、天気がいいと、人通りが多く移動しずらいので、人通りが少ない雨の方が個人的にはおすすめです。
グランビルアイランドのファーマーズマーケットは、まさにアートのように野菜やフルーツがディスプレイされており”映える”スポットです。
中には普通のスーパーでは扱っていない物もあるので、オーガニックな食材を買いたい。食べ歩きを楽しみたい人におすすめです。
4、雨の日でしか見られない景色を見に行こう!
バンクーバーの雨は「雨が降ってる」と言ってもミストのような霧雨だったり、降っていたと思ったらすぐに止んだりと、とても気まぐれです。
だったら雨のことなんて気にせず、逆に雨の日でしか見られない景色を見に行くのはいかがでしょう?
スタンレーパーク~シーサイドウォークを散策
木々に囲まれたスタンレーパークから、美しいバンクーバーの海を眺められるスタンレーパークからシーサイドウォークを巡るコースは、散策でのんびり周りの景色も楽しみながらだと、大体2時間以上かかる本格的なコースです。
雨が降っていても、大雨でなければ傘をささなくても十分歩けます。
フード付きのジャケットを羽織って、レインブーツがあれば完璧です。
そのスタイルで散策できるようになれば、あなたもレインクーバーの住人の仲間入り。
雨の日はどうしても活動量が減るので、適度な運動をするためにも、雨具を持って本格的な散策を楽しむ小旅行に出てみるのもいいかもしれませんよ。
5、図書館で英語の勉強やスキルアップを目指す
バンクーバー図書館、VPL(Vancouver Public Library)はバンクーバー市内の21か所にあります。
その中でも最大規模の書籍数と空間を誇るのが、ダウンタウンにあるCentral Libraryです。
書籍の充実だけではなく、勉強や作業を集中して行える部屋やスペースが充実しているのも魅力的です。
図書カードを作れば、Wi-Fiもゲットできるので、集中して勉強やPC作業に取り組めます。
雨だからこそ、自身のスキルアップを目指して図書館に通うのもおすすめの過ごし方です。
心なしか雨の日の方が、図書館が混雑している気もします。
特に、学校や大学が終わる時間帯、15時過ぎくらいからは窓際の個人テーブルはほぼ満席。
熱心に勉強やPC作業をする人たちが集まっています。
VPLのロケーションやビジネスアワーについては公式サイトをご確認ください。
番外編:自宅で定額動画配信サービスをフル活用!
Netflixは英語学習にもおすすめ
雨の日は一歩も外に出たくない。
そんな日もありますよね。
そんな時は、自宅で定額動画配信サービスをフル活用しましょう。
NetflixやAmazon prime、Disney plusなど様々な動画配信サービスが普及して、いつでもどこでも手軽に動画を見られるようになりました。
その中から様々な洋画に出会うことで、基礎的な英語力をさらに高めることができるようになります。
かかるお金は月額料金のみ!
あとは自宅で思い切り映画や動画を楽しみながら英語を学べるという超優れものです。
まとめ
長期滞在者向けの雨の日のバンクーバーの楽しみ方を紹介しました。
私も最初の頃は、毎日雨ばかりで気持ちもふさぐし、傘をさすのも億劫。
ビタミンDが生成されないからなんとなくだるいし、やる気も起きない。
雨なんて最悪だ!
と思っていました。
しかし、しばらく暮らすうちに雨との付き合い方も分かってきて、自分なりのレインクーバーの楽しみ方を見つけられるようになりました。
天気がいいに越したことはありませんが、雨は雨で美しいですし、雨だからこそ楽しめることもたくさんあります。
レインクーバーの時期にバンクーバーに来ても十分楽しめるので、ぜひ雨のバンクーバーの魅力をたくさん見つけてください。
ポイント
<長期滞在者向けレインクーバーの5つの楽しみ方>
1、カフェ好きにはたまらない!カフェ巡り
2、日本では味わえないビールを楽しむ!ブリュワリーやバー巡り
3、お土産探しやショッピングを楽しもう
・メトロポリス
・グランビルアイランド
4、雨の日でしか見られない景色を見に行く
・スタンレーパーク~シーサイドウォークまでの散策
5、図書館で英語の勉強やスキルアップを目指す