1年近く海外で暮らすことになるワーホリ。
しっかり準備しておかないと、渡航してから困ったり、ワーホリを終えて帰国してから頭を抱えることになってしまったりします。
ワーホリのサポートをしてくれるエージェントによっては、出発前に必要な準備を教えてくれる場合がありますが、リアルに必要な準備はそれ以外にもあるんです。
そこで、カナダワーホリ経験のある筆者が、ワーホリ渡航前にリアルに必要な準備や「もっと準備しとけばよかった」と後悔したことを紹介します。
これからワーホリに行こうか迷っている人、興味はあるけれど具体的なイメージが持てない人などの参考になる内容です。
カナダワーホリ、特にバンクーバーに来る際に、日本から持ってくると役立つものや必要な持ち物についてはこちらの記事で紹介しています。
エージェントがあまり言わないリアルに必要な7つの準備
ビザの申請や語学学校に通う場合は学校の入学手続きなど、ワーホリに行くための準備っていろいろとありますよね。
エージェントを利用してワーホリビザを申請していたり、いろいろとアドバイスを受けたりしている人は、準備に向けたガイダンスを受けることもできます。
私もワーホリビザの申請や語学学校の入学手続きなどをエージェントに代行してもらいました。
心配性だった私はワーホリ準備に向けたガイダンスも受け、必要な準備は理解したつもりでした。
しかし、実際に私が準備を始めて気付いたのは、エージェントがあまり言っていなかった部分で大切な準備がたくさんあるということ。
今回は、私がワーホリの準備をする中で感じたリアルに大切な7つのことを紹介します。
1、歯の治療
1つ目は歯の治療。
海外で虫歯の治療や、親知らずの抜歯など歯科治療を受けるためには、高額の医療費が必要です。
そして重要なのが、海外保険に加入していたとしても、歯の治療は保険適用外の場合が多いということ。
歯科治療を含む海外保険でも、限度額が10万円程度。
それではとても歯科治療にかかる全ての医療費をカバーすることはできません。
渡航する前に歯科検診を受けておき、必要な治療を受けてから渡航することを全力でおすすめします!
日本の保険は神です!(笑)
日本の保険証があるうちに、保険適用内で受けられる治療をしっかりと受けておきましょう。
2、免許証の期限の確認
2つ目は、免許証の期限の確認です。
運転免許証にしろ教員免許にしろ、日本で”免許証”と名前の付く物には期限があり、定期的に更新が必要な物が多いですよね。
ワーホリから帰国してから「更新の期限を過ぎてしまって免許が失効してしまった…」となると、そこから再取得の手続きをしなければならず、手間もお金もかかります。
渡航する前に、自分の免許の更新がいつなのか確認し、必要であれば前倒しで講習を受けておいたり、事前に申請をしておく必要があるでしょう。
時には、ワーホリから就労ビザに切り替えて予想以上に長く海外で暮らすことになった!ということもあります。
そういった場合は、一時帰国の際に免許証の更新をすることが可能です。
運転免許証に関する詳しい情報は、警察庁の公式ページ『海外滞在中で日本の免許をお持ちの方』のページをご確認ください。
3、貯金
3つ目は貯金です。
海外で生きていくにあたって必要なのは英語力以上にお金です。
世知辛い話ですが。
ワーホリで渡航しても、すぐに現地で働けるわけではありません。
もし、すぐに働けたとしても給料が入るのはしばらく先になりますよね。
そのため、日本でできるだけ貯金をしておくことは非常に重要です。
よく「いくら貯めればワーホリに行けますか?」という話を聞きますが、正直、貯められるだけ貯めてきた方がいいと私は思います。
貯金に関する私のエピソードはこの後詳しく紹介しますが「貯金がある」という安心感があるとないとでは、海外生活のQOLが大きく左右されます。
4、情報収集
4つ目は情報収集。
自分が渡航する国や都市の情報をネットやSNSを利用したり、本で調べたりして事前に情報収集しておくと、渡航してからのイメージが持ちやすくなるので大切です。
「こんな仕事をやってみたい」
「この地域のシェアハウスに住みたい」
「絶対ここに観光に行きたい」
やりたいことや興味のあることを見つけておくと、現地に到着してからのスタートダッシュに勢いが出ます。
また、事前に注意しておかなくてはいけないことや、その国の治安に関することなども事前にインプットしておくと、慣れない土地で犯罪に巻き込まれる可能性を減らすことができますよ。
5、日本の役所手続き
5つ目は、日本の役所手続きです。
海外に渡航する前に、住んでいる市区町村へ自分が海外に渡航する旨を知らせなくてはいけません。
それが”海外転出届”です。
海外転出届の手続きの仕方は各市区町村のホームページに記載があります。
あなたがお住まいの市区町村名と”海外転出届”で検索するとトップに出てくるはず。
「別にしなくてもいいでしょ」
と思わず、必ず手続きを行ってから渡航してください。
そうでないと、場合によっては督促状が来たり、あなたの家族が代わりにお金を支払わなくてはならなくなったりするからです。
面倒くさいと思いますし、事実面倒くさかったですが、忘れずに行いましょう。
6、海外保険の加入
6つ目は、海外保険の加入です。
1年間の海外生活で、絶対に事故に巻き込まれない。
怪我もしない。
病気にもならない。
と断言はできませんよね。
もしかすると、何事もなく無事に過ごせるかもしれませんし、そうではないかもしれない。
そのために海外保険に加入しておくことが大切です。
万が一の時のための補償。
歯の治療の所でも少し触れましたが、海外の医療費は日本と比べ物にならないくらい高額です。
日本のクレジットカードに付帯している海外保険ではカバーできないレベルの場合も。
しっかりと自分の渡航期間をカバーしてくれる海外保険に加入しておくことも大切な準備のひとつです。
7、基本的な英語力を身に付ける
最後に重要なこと。
基本的な英語力を身に付けること。
正直、英語ができなくても「ワーホリに行くだけ」はできます。
しかし、”行くだけ”でそれ以上のことはできず、現地で困ることも多いです。
英語力ゼロでワーホリに行くリスクについては別の記事で紹介しています。
中学英語でいいんです。
いきなりTOEIC900点レベルの英語力が必要!というわけではありません。
簡単そうに思えるけれど、中学英語が実は一番大切な基礎だったりするんです。
■名詞・動詞・形容詞の理解
■SVO、SVOC…など文章構成の理解
■英語で自己紹介ができる
■英語で道を聞ける
そういった基本的な英語力をしっかり身に付けておくことも必要な準備です。
渡航してから「準備しとけばよかった」後悔した3つのこと
私がカナダにワーホリに行ってから「あーもっとこれ準備しとけばよかったー」と後悔したこと。
実はいろいろあります。
●髪色を思いっきり明るくしてくればよかった
金髪、赤髪、青髪。
なんでもありのカナダ。
日本では黒、茶が基本だったけれど、どうせカナダに来るなら思いっきり奇抜な色にしてくればよかったなーと後悔しました。
●カメラを持ってくればよかった
「盗まれるから」という理由で一眼レフやミラーレスカメラといった、ちゃんとしたカメラをカナダに持ってきませんでしたが、撮りたい景色が多すぎてiPhoneだけでは物足りなかったです。
なんて…(笑)
これはささやかな後悔ですが、もっときちんとした理由のある後悔が3つあります。
1、貯金
私が「もっと準備しておけばよかった」と思った最大の後悔は貯金です。
「もっと貯金しておけばよかった」
私はワーホリのために120万円ほど貯金していました。
当時の自分としては結構貯金できたと思っていましたし、これで十分カバーできると予想していました。
ところが、6か月分の語学学校の授業料、1年分の海外保険の保険料、航空券など高額出費が続き、気付いた時には日本を出発する前に貯金額は当初の半分、60万円ほどまで落ちていました。
カナダに着いてからもなかなか仕事が決まらなかったため、その貯金を切り崩しながら生活することに。
当初1か月の予定だったホームステイを2か月に延長したことで、その費用も飛んでいき…
日本と比べると物価が高いカナダ。
シェアハウスに引っ越してからは、生活費にもお金がかかりました。
そして、嬉しいことでしたが、ワーホリから就労ビザに切り替えることになり、そのためのお金も余分にかかりました。
お金はあって困るものではありません。
可能な限り貯金しておくと、万が一の時や予想外の出費にも耐えられます。
2、英語の勉強
「もっと英語を勉強しておけばよかった」
これも大きな後悔のひとつです。
もちろん、全く勉強せずに渡航したわけではありません。
単語帳を買ってボキャブラリーを増やそうとしたり、文法問題で基礎固めをしたりという勉強はよくしていました。
当時の私に今アドバイスするなら「もっとリスニングとスピーキングの勉強をしておけ!」ですね。
机に向かって英語を勉強している気にはなっているけれど、実際カナダに行ってからコミュニケーションを取ろうとすると、圧倒的に実践が足りないので聞けない、喋れない。
「ちゃんと勉強したのに」
という虚しさだけが募っていき、どんどん負のスパイラルに落ちていく。
机上の勉強も大切ですが、もっとリスニングやスピーキングをやっておくべきでした。
お金はかかるかもしれませんが、オンラインの英会話レッスンをやってもよかっただろうし、TOEICやIELTSといった試験を活用してリスニングを強化してもよかったかもしれません。
もう過去のことなので「たられば」の話になってしまいますが、これから渡航する方は、ぜひ机にかじりついて勉強するだけではなく、実践的な英語を聞く・話すことも忘れずにトライして欲しいです。
3、日本の役所手続き
「日本の役所手続き、ちゃんとやっておくべきでした」
これも大きな後悔。
というか、私は自分が住んでいた市役所に海外転出届を提出したのですが、なぜか渡航後に私の実家宛に年金の督促状が届くという結果に…。
どうやら私の住んでいた市の場合、海外転出届の他に国民年金の資格喪失届も提出しなければならなかったそうです。
(なら窓口でそう案内してくれー!と心の底から叫びました)
母には申し訳なかったですが、私の代わりに市役所に行って事情を説明してもらい、なんとか事なきを得ましたが、事前にしっかりと調べておく必要性を強く感じた出来事でした。
住んでいる市区町村によって、提出が必要な書類や、窓口が異なる場合は多いです。
自分の住んでいる街で、どのような対応が求められるのかしっかり確認してから渡航するようにしましょう。
まとめ
私がワーホリで渡航する前に感じたリアルに必要な準備について紹介しました。
「備えあれば憂いなし」ということわざがありますが、しっかり準備をしておけば、安心できること、不安が減ることってありますよね。
コロナ禍でワーホリに行きたくても行けない。
今行っていいのか迷う。
モチベーションが下がってしまうことにモヤモヤ。
きれいごとかもしれませんが、これを準備期間が増えたと捉えて、いろいろな方向から準備を進めてみてはいかがでしょうか。
時には休みながら。
じっくり準備をして、じっくりプランを練るのも大切かもしれません。
ポイント
<エージェントがあまり言わないリアルに必要な7つの準備>
1、歯の治療
…これは本当に大事!日本の保険は神です!
2、日本の免許証の期限
…運転免許証、教員免許など。諸々の更新が必要な免許証の期限をチェック!
3、貯金
…世の中結局金、です。
4、情報収集
…このブログをチェックしている時点で情報収集してます!エライ!(笑)
5、日本の役所手続き
…「面倒くさい」けれどやらないと後で後悔!
6、海外保険の加入
…「万が一」に備えるための海外保険
7、基本的な英語力を身に付ける
…英語で道聞けますか?
<渡航してから「準備しとけばよかった」後悔した3つのこと>
1、貯金
2、英語の勉強
3、日本の役所手続き