ワーホリや留学でカナダに来て、ある程度カナダで暮らしていると気付くのが
「生活するのにめっちゃお金がかかる!」ということ。
そんなにムダ遣いをしているわけでもないのに、どんどんお金が減っていき給料日を心待ちにする日々。
だからといって、我慢してお金のことばかり考えて、せっかくのカナダでの生活を満喫できないのも嫌だし。
今回は、やりすぎない節約のコツをテーマに、手軽にお得にできる7つの節約術を紹介します。
カナダで生きていくのにお金がかかる理由
実は、私がカナダに来たばかりの頃は、ドル表記(例:300円→3ドル)だと0が少ないのでそこまで物価の高さを感じなかったんですよね。
それまで円(¥)表記を基準にしていたのに、急にドル($)表記に金銭感覚を切り替えるのって初めの頃は難しいですよね。
それが、しばらく生活するうちに、どうやら日本にいた時よりも月々の支出が多い気がする。
とカナダ生活にお金がかかるという現実に気付くのです。
都市部になるほど上がる家賃
トロントやバンクーバーなど都市部だと家賃が高いのも、カナダで生活していくのにお金がかかる理由です。
シェアハウスの場合、レント(家賃)がそこまで高いと感じることはありませんが、日本と同じようにマンションやアパートメントの一室を借りて、一人暮らしをするとします。
そうすると、いかにトロントやバンクーバーの家賃が高いかが分かります。
Canadian Real Estate Wealthの記事によると「カナダで最もお金がかかる都市は、ここ数十年、トロントとバンクーバーを行ったり来たりしている」とあります。
つまり、どちらの都市もお金がかかることは避けられないのです。
カナダ10都市の1ベッドルームの家賃価格平均
実際にどのぐらい家賃が高いのか?
1ベッドルーム(1BR)の家賃平均を見てみましょう。
ちなみに1ベッドルームとは、日本でいう1LDKのようなもので、ベッドルームが独立して1つあって、リビングやキッチンも付いているという欧米で一番人気の間取りです。
・$=カナダドル
・カナダドルの円換算は1CAD=79.09円
(2020年10月時点)
都市(州) | 1ベッドルーム | 日本円 | |
1 | トロント(ON) | $2,300 | 181,900円 |
2 | バンクーバー(BC) | $2,170 | 171,600円 |
3 | バーナビー(BC) | $1,730 | 136,800円 |
4 | モントリオール(QC) | $1,540 | 121,800円 |
5 | ビクトリア(BC) | $1,450 | 114,700円 |
6 | バリー(ON) | $1,430 | 113,100円 |
7 | オタワ(ON) | $1,380 | 109,100円 |
8 | ケロウナ(BC) | $1,340 | 106,000円 |
9 | キッチナー(ON) | $1,280 | 101,200円 |
10 | ハミルトン(ON) | $1,250 | 98,900円 |
トロントとバンクーバーの家賃平均額に注目です!
月に18万円も家賃に飛んでいってしまうなんて…
ちょっとレベルが違いますね。
カナダの三大都市といわれる、トロント・モントリオール・バンクーバーは、もれなく家賃の高いトップ10の都市にランクインしています。
チップ文化でかさむ食費
カナダには日本にはないチップ文化があります。
外食をして、テーブルにサーバーが付いてくれた場合、最低でも合計金額の10~15%のチップを支払うのがマナーです。
そのため、思っているよりも外食費にかかる金額は高くなり、食費はどんどんかさんでいきます。
かといって、せっかくの友達や職場の同僚との飲み会や食事会をキャンセルするのは切ないし…
そういった積み重ねが家計をじわじわと圧迫していきます。
州によっては税金が高い
カナダの税率システムは下記のようになっています。
● GST(Goods and Services Tax)
…カナダ連邦政府が課す消費税で、全ての州と準州で一律5%
● PST(Provincial Sales Tax)
…州税。州によって税率は異なる
※ちなみに、アルバータ州や3準州はPSTがかからない
● HST(Harmonized Sales Tax)
…GSTとPSTを合わせたもの
カナダにも、軽減税率制度があるので、商品によってはPSTが非課税のものや、GSTもPSTどちらも免除となる完全非課税のものもあります。
州によってPST(州税)が異なるのがポイントで、しかも州によって表現の仕方が異なるので、それぞれの州税の仕組みを理解しておくことが必要です。
節約はしたい!けどカナダも満喫したい
節約はしたい!けどカナダも満喫したい!
旅行だって行きたいし、外食もしたい。
カナダでしか買えない物もあるから買い物だってしたい。
節約が大切なのは分かるけれど、切り詰めた生活で我慢はしたくない。
その気持ちわかります!
そこで、物価が高いカナダで手軽にできる節約術を7つ紹介します。
物価の高いカナダでも手軽にできる7つの節約のコツ
1、買い物や外食時に役立つお得アプリを使う
1つ目は、買い物や外食時に役立つお得アプリの利用です。
カナダ生活で役立つアプリはたくさんあります!
その中でも、買い物や外食で役立つお得なアプリを紹介します。
PC Optimum
Canadian Super StoreやShoppers、No Frillsなどカナダの大手スーパーやドラッグストアで使えるポイントアプリです。
食料品や生活用品を買う際にポイントをためることができ、10,000ポイント貯めると$10の割引と引き換えることができます。
商品によってポイント倍増キャンペーンを行っていることもあり、意外とあっという間にポイントが貯まるので魅力的です。
Ritual
Ritualは、飲食店で利用できるお得なアプリです。
Uber eatsと似ていますが、Uber eatsのようなデリバリー向けではなく、イートインやピックアップなどのシーンでお得に利用できます。
Ritualに登録しているレストランやカフェのメニューをアプリから見ることができ、好きなメニューを選んで決済まで完了できるシステムです。
支払いは事前にアプリに登録しておいたカード情報からオンライン決済ができるので、注文した商品ができあがる頃にお店にピックアップしに行けばいいという便利さ。
アプリを友達に紹介して、その人が初回利用すると自分と友達にポイントが付与されたり、キャンペーンを行っている飲食店もあるので、そういったシステムを応用すれば、安く、早く、スマートに外食を楽しむことができます。
2、カフェにはマイタンブラーを持参
2つ目は、カフェにマイタンブラーを持参することです。
カフェで飲み物を注文する際に、お店が提供しているカップではなく、持参したタンブラーに入れてもらうように頼むと、値引きしてもらえるというシステムがあります。
私がスタバで働いていた時には、かなり多くの常連客がマイタンブラーを持参していました。
ちなみにスタバの場合、マイタンブラーを持参すると50セント値引きがききます。
新型コロナウイルス感染予防のため、現在はマイタンブラーを受け付けないカフェもあるようです。
注文の際はマイタンブラーが利用できるかどうか、店員に確認してください。
3、水は買わずに浄水機能付きサーバーを購入
3つ目は、水をボトルで買わずに浄水機能付きウォーターサーバーの購入です。
カナダの水道水はきれいなので、そのまま飲むこともできるのですが、やはり水道水を飲むのはちょっと…という人や、おいしい水を飲みたいという人。
もちろん水をボトルで購入してもいいのですが、ワーホリや留学などで長期滞在で毎回ボトルの水を買っているとお金がかかりますよね。
そこでおすすめなのが、浄水器付きのウォーターサーバーの購入です!
水道水を入れてフィルターでろ過すれば、きれいでおいしい水が飲めるのでかなり便利ですし、冷蔵庫に入れて冷たい水を飲むこともできます。
ポットタイプの物だと、本体が大体25ドル前後で売られていて、中に入れるフィルターはまとめ買いすれば結構お得に手に入ります。
使っていくうちにあっという間に元は取れますし、何より、中のフィルターの部分を3か月ごとに交換すれば半永久的に使えるのでとても便利です。
私もシェアハウスに引っ越してから浄水器付きウォーターサーバーを購入しましたが、冷蔵庫にすっぽり入るサイズ感、そしてしっかりろ過された水を飲めるのでかなり重宝しました。
シェアメイトでも使っている人が多くて、冷蔵庫の中に同じようなウォーターサーバーが3個ぐらい並んでいたことも…
私はウォーターサーバー以外にも、普段の持ち運び用にブリタの浄水機能付きの水筒を使っていました。
中に水道水を入れても、フィルターが付いているのでしっかり浄水しておいしい水が飲めます!
空にして持っていけば飛行機内にも持ち込めて、CAさんにお願いすれば水を入れてもらえるので便利ですよ。
4、生活用品はセールで購入
4つ目は、節約するなら基本の生活用品をセールで購入することです。
カナダの生活用品、特にトイレットペーパーやキッチンペーパーといった紙製品の値段は、通常価格とセール価格で倍以上差があることがあります。
生活必需品で日頃よく買うものだからこそ、少しでも安くなっている時に買うのが節約の基本ですよね。
5、食料品の買い物は大量買いがおすすめ
別の記事で、通称ドーナツ税について紹介しました。
実はカナダでは、たくさん買えば買うほどお得になる食品があるんです!
ドーナツ税はその代表で、ドーナツやマフィン、クッキーといったペストリー類を、まとめて6個以上購入すると、完全非課税で消費税0%!定価のまま買えます。
日本でも人気のコストコ(Costco)にはたくさん入っていたり、大量にパック詰めされているのに、個別で買うよりも安いことがありますよね。
カナダのコストコも日本と同じように、大量にまとめて買った方がお得。
ということで、日本の会員カードを持っている友達と数人で、まとめ買いをしていました。
※日本のコストコ会員カードはカナダでも使えます!
ちょこちょこ買い出しに行くよりも、みんなで欲しい物をまとめて買って、後で割り勘をした方がコスパがいいです!
6、スマホのプランを見直してみよう
6つ目は、スマホプランの見直しです。
日本でもスマホ代が高すぎると話題ですが、カナダのスマホ代もプランによっては高いです。
私はバンクーバーの日本人向けの携帯ショップけーたい屋で契約したのですが、最初のプランはBELLで月10GBまでの無制限プランで75ドル(約6万円)でした。
言われるままに契約してしまったのですが、どう考えても月々のスマホ代が高すぎる!
カナダはあちこちにフリーWi-Fiが飛んでいますし、私の職場はスタバだったので、フリーWi-Fiだらけ。
家に帰ればWi-Fiがあるし、こんなに高いスマホプランでなくてもいいだろう。
と、2GBで50ドル(約4千円)のプランに変更しました。
それでも高く感じますが…
契約している携帯会社のプランによって、もっと安くすることもできるでしょう。
ぜひ、一度スマホプランを見直してみてはいかがでしょうか。
7、服や雑貨などの購入は年末まで我慢
カナダに来ると、服や雑貨などいろいろと欲しいものもありますよね。
日本へのお土産も買いたい。
そんな方におすすめなのが、年に2回あるカナダの特大セールの人!
ブラックフライデーとボクシングデーです。
ブラックフライデーとボクシングデー
ブラックフライデーとボクシングデーには、多くのショップが大幅値下げを行います。
電化製品やブランド商品、アパレル系など幅広いジャンルのショップが驚くほどの値下げ幅でたたき売りをするので、ぜひこの日まで我慢してください!
通常価格で服や雑貨を買うと、それなりに高くつきますが、このセールの日に買えば、通常の値段の半額から最大で8割引きで買えることもあります。
もちろん、セールなのでとても混みますし、レジ待ちの列に2時間近く並ばなければいけなかったり、苦労もありますが得られるものは大きいですよ。
マネしないで!やって後悔したカナダ生活での節約
飲み会やパーティーの誘いを断る
私が節約を考えた時に、一番に浮かんだのが交際費を減らすことでした。
飲み会や友達との外食、パーティーなどは思っている以上に出費が激しく、節約するならここからだと思ったのです。
ですが、せっかくカナダで得た出会いや、英語でのコミュニケーションが自然にできる環境って、実は飲み会やパーティーの場所なんですよね。
人脈を広げるきっかけにもなり、新しい友達や知り合いを作るチャンスでもあるわけです。
それを節約のためにキャンセルしてしまうのは、もったいない。
もちろん、全ての飲み会やパーティーに参加した方がいいというわけではなく、ある程度線引きはするべきだと思いますが、なんでもかんでも節約のために行かないと決めてしまうのは本当にもったいないです。
旅行や観光を先延ばしにする
私が最も後悔していること。
旅行や観光の予定を先延ばしにすることです。
私がワーホリをカナダに決めた理由のひとつは、カナダ国内で行きたい場所がたくさんあったからでした。
イエローナイフでオーロラも見たいし、プリンスエドワードアイランドにも行きたい!
友達からも旅行に誘われたのですが、就労ビザも取得していたので、お金も時間も余裕ができたらいつか行けるだろうと断ってしまったのです。
それが、今回のパンデミックの影響で行けずじまいで帰国。
「自由に旅行に行けたあの時に、ちょっと無理してでも行けばよかった」
という後悔がずっと残っています。
ワーホリや留学でいれる期間は限られています。
その期間で行きたい所や、楽しみたいことを可能な限り楽しんでください!
「行ける時に行く!」
これからはそれを私のモットーにしようと思っています。
極端に安い食材ばかり買う
節約を意識するあまりやって後悔したこと。
極端に安い食材ばかり買うことです。
カナダの物価は高いという話を最初にしましたが、物によってはとても安く手に入るものもあります。
私はそういった食品にとびついて、見るからに不健康そうな安いパンや、売れ残りっぽい食材などばかりを買っていました。
しかし、せっかく買ってきて食べても全然おいしくないんです!
辛うじて食べられたとしても、全く味がないというか、体に良くない味がしました。
捨てるのはもったいないからとがんばって食べようとしたのですが、途中で吐き気をもよおすほどだたので、最終的には捨てました。
自分の体の中に入るものは、しっかりと質のいい物を取ることを強くおすすめします。
おいしくないって、思っている以上に辛いです。
しかも、安いからと買って結局全部食べ切れなかっただと、その分ムダになっていますよね。
食料品に関しては、安さにとびつかずにちゃんとした物を買った方がいいです。
まとめ
物価の高いカナダでも手軽にできる節約のコツを紹介しました。
節約をするのは大切ですが、我慢しすぎて本来楽しめるはずのカナダを満喫できないのではもったいない!
お金は大切。
でも、カナダでしかできない経験を満喫してくださいね。
ポイント
<カナダで生きていくのにお金がかかる理由>
・都市部になるほど上がる家賃
・チップ文化でかさむ食費
・州によっては税金が高い
<物価の高いカナダでも手軽にできる7つの節約のコツ>
1、買い物や外食時に役立つお得アプリを使う
2、カフェにはマイタンブラーを持参
3、水は買わずに浄水機能付きサーバーを購入
4、生活用品はセールで購入
5、食料品の買い物は大量買いがおすすめ
6、スマホのプランを見直してみよう
7、服や雑貨などの購入は年末まで我慢
<マネしないで!やって後悔したカナダ生活での節約>
・飲み会やパーティーの誘いを断る
・旅行や観光を先延ばしにする
・極端に安い食材ばかり買う