「せっかくホームステイをするなら、ホストファミリーと仲良くなりたい!」と思う人は多いのではないでしょうか。
せっかく海外の家庭で過ごすなら、良好な関係を築きたいですよね。
今回は、これからホームステイをしようとしている人に向けて、どうすればホストファミリーと良い関係性を築けるのかや、ホームステイ先での過ごし方について紹介します。
ホストファミリーとの関係性の築き方
まずはしっかり自己紹介
まずはしっかり自己紹介からしましょう!
ホストファミリーは、エージェントや学校から最低限の情報は共有されていますが、あなたの性格や人間性といった一番大切な部分は全く知りません。
自分がこれまでどんな生活をしてきたのか、日本での職業や専攻、趣味や特技など『あなた』を表現するのに効果的な自己紹介をしてみてください!
お土産を渡して会話のきっかけを作る
自己紹介が終わったら謎の間が生まれてしまった…
そんな気まずい沈黙を埋めるのにお土産(モノ)は効果的でしょう。
モノがあることで、そこから会話を広げていくことができます。
お土産というと、なんだか立派な物を用意しなければと思いがちですが、決してそんなことはありません。
別の記事では筆者目線での『ホームステイ先に本当に喜んでもらえるお土産』を紹介しています。
ぜひそちらを参考にしてもらえればうれしいです!
スモールトークでコミュニケーションを取る
お土産を渡して少し雰囲気が柔らかくなった!
もし、ホストファミリーに時間がありそうなら、話を広げてみましょう。
「でも突然英語で何を話せばいいか分からない」
そこまで大きなトピックでなくていいのです。
天気や現地までの飛行機でのこと、日本の家族に関することや今話題のニュースなど…
別の記事では、おすすめのスモールトークのトピックを紹介しています。
気になる方はこちらも参考にしてみてください。
ホストファミリーと仲良くなるために大切な5つのこと
1、文化や習慣がちがうことを頭に入れておく
1つ目は、文化や習慣がちがうことを頭に入れておくことです。
「当たり前じゃん!」
と思う人も多いでしょうが、これを忘れてしまうと、ホストファミリーへの不満や文句ばかりが溜まって、本来楽しめるはずの日々さえも楽しめなくなってしまいます。
日本で生活していると、同じ文化や習慣を共有していることが当たり前のように感じてしまいますが、実は家庭や個人ならではの文化や習慣はあるはずです。
例えば、トイレットペーパーを上向きでセットするか、下向きにセットするか…
ものすごくどうでもいい、些細なことに感じますよね。
しかし、海外生活、しかもホームステイをしていると、そういった些細なちがいがストレスに感じてしまうことがありえるのです。
そうなる前に、文化や習慣、価値観などのちがいがあって当然であることや、ちがいを楽しめる心の余裕を持つことが大切だと思います。
2、あたり/はずれはあるが、誠意を見せるのは大切
2つ目は、あたり / はずれはあるが、誠意を見せるのは大切ということ。
よく語学学校で友達同士で話していると「うちのホストファミリーは当たりだった」「うちははずれ」と、それぞれのホストファミリーの率直な感想を耳にすることがあります。
あたりとはずれの定義は人によって様々なので、一概に「このホストファミリーははずれ(あたり)」と言うことはできません。
人によっては”イメージしていたホームステイとちがう”という理由ではずれだという人もいます。
イメージとリアルは大きくかけ離れる場合が多いので、下記の記事でイメージとリアルの差を少し埋めてみるのもひとつです…(笑)
ただ、あたり(はずれ)にせよ、あなたのことを受け入れてくれたホストファミリーであることに変わりはありません。
最低限の誠意を見せることは必要です。
では、最低限の誠意とは具体的にどのようなことでしょう?
<誠意を見せるためにすること>
・挨拶をする
・何かをしてもらった時には感謝を伝える
・自分が使った物や場所は片付ける
・自分のことは自分でする など
3、「親しき中にも礼儀あり」は世界共通
3つ目は、「親しき中にも礼儀あり」は世界共通だということ。
・挨拶をする
・お礼を言う
・身の回りの環境を整える
・早朝深夜は静かにする
・食事中にスマホをいじらない
上記にあげたような内容は、礼儀・マナーとして必要な態度ですよね。
どんなに仲良くなったホストファミリーに対しても、最低限のマナーを欠いては、良い関係性を続けていくことは難しいでしょう。
よく「海外の人はフレンドリーだから、フランクにいって大丈夫」という意見を聞きますが、それは半分真実で、半分は誤解です。
確かに、いつまでもかしこまって他人行儀である必要はありません。
フランクにかかわった方が、より早く仲良くなれるでしょう。
しかし、フレンドリーでフランクは、その前提として「最低限のマナーをわきまえている」ことがあります。
横柄で相手への尊敬が欠けた態度をフレンドリーと勘違いしている人もたまにいますが、フレンドリーと横柄は別物。
親しき中にも礼儀あり。
これは意識しておくといいでしょう。
4、できる手伝いは率先してやろう
4つ目は、できる手伝いは率先してやろうです!
ホームステイがゲストハウスやホームステイと大きく異なるのは、その目的です。
ホームステイは海外のリアルな家庭生活を知る目的のために行います。
できる手伝いを率先してやることで、ホストファミリーのあなたに対する印象も大きく変わるでしょうし、コミュニケーションを取る機会も自ずと増えます。
まず、何かできることはないかホストファミリーに聞いてみましょう!
5、自分のことは自分でする
5つ目は、自分のことは自分でする…
幼い頃から言われ続けてきたことではないでしょうか。
これはひとつ前に紹介した手伝いをしよう!に関係してくる部分です。
ホームステイでは、あなたはゲストではあるけれど家族の一員として過ごすことになります。
当たり前ですが、自分の部屋の掃除や洗濯といった身の回りのことは自分で行いましょう。
私がカナダでホームステイをした家庭では、13、15歳のお兄ちゃん、お姉ちゃんが自分の部屋の掃除や洗濯を自分で行っていました。
私が彼らぐらいの年齢の時は、恥ずかしながら全て母にやってもらっていたので、驚きでした。
ホストマザーに「お兄ちゃんたち、自分のことを自分でやっていて偉いね!」と話すと「18歳になったら家を出ていってもらうから、それまでにある程度のことができるようになっていないと困るでしょ?」と胸に刺さる一言を言われました(笑)
ホームステイ先での過ごし方
最初に伝えられたルールは守る
ホストファミリーによってはファミリールールを設定している所があります。
<例>
・〇時以降、大きな音を立てない(洗濯機やシャワーを使わない)
・門限は〇時まで。遅くなる場合は連絡をする
・夕食を外で食べる場合は、〇時まで伝える
・洗濯は週に1回(or 2回)
上記にあげたのはあくまで例です。
家庭によっては、より細かいルールや項目を決めている場合もあります。
ホームステイ先に到着したら、なるべく早く確認しておくとベターです。
そして、最初に伝えられたルールは、きちんと守りましょう。
もちろん、状況によってルールを変更して欲しいことがあるかもしれません。
そういった場合は、直接ホストファミリーに交渉してみましょう。
意外とあっさりあなたの変更を受け入れてくれるかもしれませんよ。
ちなみに私がこれまでホームステイをした3つのホストファミリーはどれもルールはそこまで厳しくなく、とても快適に過ごせました。
むしろ、あるホストファミリーは、キッチンにある物をなんでも使っていいし、食べていい。ということだったので、朝からコーヒーマシンでおいしいコーヒーを飲んだり、種類豊富なシリアルを食べたり…
とても充実したファシリティーを提供してくれました。
お客様にならない
何度もお伝えしていますが、ホームステイはゲストハウスやホテルではありません。
お客様にならないという心構えはとても大切です。
お客様になってしまうと、いろいろな不満が出てきたり、ホストファミリーと良好な関係を築くことも難しくなったりします。
わずかな時間でもその家族に受け入れてもらったからには、お客様意識を捨てて、自分ができることや手伝えることを積極的にやりましょう!
苦手なものや困っていることをはっきり伝える
お客様にならないことは大切ですが、苦手なものや困っていることをはっきり伝えることも同じくらい大切です。
「毎晩食事に出てくるコレ、実は苦手」
「部屋が寒いんだけれど、暖房ってどうやって付けるの?」
そういったことは正直に伝えるのが一番です。
「正直に言うと気を悪くするんじゃないか」
「迷惑では?」
と思うかもしれませんが、実はその逆です!
はっきりと伝えてもらった方が、ホストファミリーもあなたの考えていることや困っていることが分かるのでいいですし、あなたも余計なストレスを溜めなくて済むので、お互いのためになります。
文句を希望に変換する
海外で、あまりよく知らないホストファミリーとの生活で、ストレスや不満を感じることはあります。
完璧なホストファミリーなんて存在しないと私は思います。
私はこれまで3件のホームステイ先で生活して、どれも素敵なファミリーでしたが、その中でも時にはストレスや不満を感じることもありました。
その時におすすめの方法が、文句を希望に変換することです。
ストレスや不満を文句として伝えるのではなく「こうしてもらえたらとても嬉しい(助かる)」という希望に変換することで、相手を不快な思いにさせることなく、自分の思いを伝えることができます。
まとめ
ホストファミリーと仲良くなるために大切なポイントや過ごし方などについて紹介しました。
海外でリアルな現地の家庭生活が体験できるホームステイ。
他人の家庭で生活できるというなかなかできない経験ができる貴重な時間ですが、ストレスや不満を感じることもあるでしょう。
そういった時にどう対処していくか。
そのあたりのサバイバル力、コミュニケーション能力も問われるのかもしれません。
これからホームステイをする人の何かの参考になれば幸いです。
ポイント
<ホストファミリーとの関係性の築き方>
・まずはしっかり自己紹介
・お土産を渡して会話のきっかけを作る
・スモールトークでコミュニケーションを取る
<ホストファミリーと仲良くなるために大切な5つのこと>
1、文化や習慣がちがうことを頭に入れておく
2、あたり / はずれはあるが、誠意を見せるのは大切
3、「親しき中にも礼儀あり」は世界共通
4、できる手伝いは率先してやろう
5、自分のことは自分でする
<ホームステイ先での過ごし方>
・最初に伝えられたルールは守る
・お客様にならない
・苦手なものや困っていることははっきり伝える
・文句を希望に変換する