カナダのスーパーで買い物をする時、日本と勝手の違うことは意外とあります。
「レジってどうやって支払いするの?」
「値札の表記が分からなくて、これって一体いくら?」
今まで日本で当たり前のようにできていたことが思うようにできない、戸惑うのってなかなかショックですよね。
先に少しでもカナダのスーパー情報をインプットしておけば、そういった不安を少しは減るはず!
そこで、初めてカナダのスーパーを訪れる人のために、日本と販売方法が異なるものや、知っておくと便利な役立つ7つのポイントを紹介します。
日本と販売方法が違うもの
カナダのスーパーには、販売の仕方が異なるものがいくつかあります。
野菜や果物は量り売り
カナダのスーパーでまず混乱するのが、野菜や果物が量り売りで℔(パウンド)表記されていることです。
1lb(1パウンド)あたりの金額が表記されているので、1個あたりの値段ではありません。
そもそも、LB(パウンド)とはなんなのでしょう?
<lbとは>
・欧米で使われる重さの単位でPound(パウンド)のこと
※ちなみにPoundにLもBも含まれていないのにlbと表記するのは、
ラテン語のlibra pondoが起源!
・1パウンド=約454グラム
グラム表記が標準の日本にとって、ほとんどなじみのないlb(パウンド)表記。
重さによって金額が変わるため、レジに持っていったら意外と高かったということも多いです。
野菜や果物の売り場には、重さを図るための測りがあって、1lbに対していくらになるかを計算できるようになっています。
(ちなみに私は面倒くさくて計算して購入したことはありません…笑)
ドリンクの容器はデポジットが含まれる
リサイクル意識の高いカナダでは、ペットボトルや瓶に入ったドリンクを購入する時には、容器に対して10セント程度のデポジットが強制的に加算されます。
徴収されるデポジットの金額や、対象となる容器は州ごとで異なります。
飲み終わった容器は販売店や指定の回収センターに持っていくとデポジットが返却される仕組みです。
強制的にデポジットをかけることで「リサイクルすればお金が戻ってくる」というリサイクルにお得感を持たせています。
知っておくと役立つ7つのポイント
カナダのスーパーで買い物をする時に、知っておくと役立つ7つの豆知識を紹介します。
これを知っておけば、あなたもカナダ通!
1、マフィン、ドーナツは数が多い方がお得
1つ目は、マフィンやドーナツなどのペストリーを購入する際は数が多い方がお得ということです。
これはカナダのユニークな税システムに関係します。
ドーナツやクッキー、マフィンといったペストリーを5個以内購入する場合は、嗜好品とみなされ、通常の消費税がかかるのですが、6個以上の場合は、生活に必要な食料品とみなされるため、完全非課税で消費税が0%になるというものです。
通称ドーナツ税と呼ばれており、大型スーパーや量販店では、マフィンや菓子パンなどが6個以上にまとめられて販売されています。
個別で購入することもできますが、安くはない消費税がかかることを考えると、コスパが悪いですよね。
私は、いつも6個以上の物を購入し、食べきれない物は冷凍していました。
ちなみに、なぜ6という数字が課税か非課税かを決めるボーダーになったのかどうかは謎です。
カナダ政府の公式サイトに、非課税になる食品についてBasic Groceriesというカテゴリーで詳しく説明されています。
2、購入する際はしっかりクオリティーをチェック
2つ目は、購入する際にしっかりとクオリティーを確認することです。
実は、袋詰めされている野菜や果物などの生鮮食品の中には、腐っていたり痛んでいる商品が混じっていることがあります。
また、砂糖やホットケーキミックスなどの粉末が入っている商品は、粉末が直に箱や袋に入っているので、箱や袋が破損していると中身が出てきてしまうことも。
購入してから返品することも可能ですが、手間を減らすためにも、購入する前に商品が傷んでいないか、腐っていないかなどクオリティーをしっかりチェックしておきましょう。
3、レジではカゴから商品を出す
3つ目は、レジで精算をしてもらう時、商品をカゴから出すことです。
コストコに行ったことがある方はイメージしやすいと思いますが、海外のレジはベルトコンベアーのようになっていて、スタッフは流れ作業のように商品をスキャンして反対側のベルトコンベアーに流すという仕組みになっています。
日本のように、スタッフがカゴから取って精算後用のカゴに入れ直すというスタイルとは異なります。
私が初めてカナダのスーパーを利用した時、そのことを知らずカゴのままベルトコンベアーに乗せたところ、スタッフにかなり怪訝な顔をされました。
ちなみにその時は、私の後ろに並んでいた人が「カゴから出しておくといいよ」と教ええてくれました。
カナダの人は本当に優しいです!
ちなみに、精算が済んだ商品もベルトコンベアーに放置されるので、次の人の商品が流れて来る前に自分のバックに詰め込まなくてはいけないので、地味に忙しいです。
お店によってはレーンが2つに分かれていて、次の人の商品が別のレーンに流れていく場合も。
そういったケースでは落ち着いて詰められますが、大量に買い物をした日は、スキャンし終わったそばからどんどんバックに入れていくぐらいの勢いでやらないと間に合いません(笑)
まあ、カナダの人は優しいので慌てて詰めていると“Don’t worry. You can take your time.”(大丈夫だから気にせずやってね~)と声を掛けてくれます。
優しい…
4、レジのスタッフには笑顔で挨拶を
4つ目は、レジのスタッフには笑顔で挨拶をすることです。
カナダでは、レジだけではなく、バスの運転手やカフェの店員など、生活の中で出会う様々な人たちに積極的に挨拶をしたり、コミュニケーションを取る習慣があります。
挨拶プラス「今日は雨がすごいねー」とか「あなたのコートの色、とっても素敵ね!」といったスモールトークもあります。
習慣として挨拶やちょっとしたスモールトークができる文化があるのは素敵ですよね。
カナダのスーパーのレジに行くと、日常会話の基礎中の基礎である挨拶が交わされます。
最初の挨拶
Hi! How are you?
I’m great! What about you?
Hey! How’s it going?
Good. How are you?
レジでの清算が終わったら
・Have a nice day!
・Have a good day!
You too!
という一連の流れがあります。
最初はそれに答えるのも少し恥ずかしいかもしれませんが『郷に入っては郷に従え』とあるように、カナダに来たらカナダの習慣をどんどん吸収していきましょう!
5、クレジット?デビッド?支払い方法を伝える
5つ目は、クレジットカードやデビッドカードなど支払い方法を伝えることです。
カナダは日本以上にキャッシュレス社会です。
現金で支払う人もいますが、ほとんどがカード払いです。
そのため、スーパーやカフェなどお店もカード払いに対応している所が多く、レジのスタッフも当たり前のように“Credit or Devid?”と支払い方法を聞いてきます。
私は最初、自分の持っているTDのカードがクレジットなのかデビッドなのか分からずCard, Please…と言ったことがありました。
すると「カードは分かるけれど、クレジットとデビッドかが分からないと処理できないの」と言われたことがあります。
(その時は、店員さんが私のカードがデビッドカードであることを気付いてくれて事なきを得ました)
ちなみに、現金であれば”Cash”ですが、現金を持ち歩くのは防犯上あまりおすすめしません。
6、マイバックは必須
6つ目は、買い物のマイバックは必須だということです。
カナダも日本と同様に、レジ袋は有料です。
しかし、カナダのレジ袋はクオリティーが低すぎてすぐに破れます!!
1リットルの牛乳パックを2本入れたら、取っ手が伸びてそのまま切れたことがありました。
そもそも袋を触った段階で、薄いし、かなり脆そう!
「これは…何も入れられない!」のが使った率直な感想です。
なので、マイバックは環境のためだけではなく、しっかり家まで運ぶために必須です!
特に、ジュースや重たい野菜、洗剤など重たい物を買った日は、レジ袋では対応できません。
もしマイバックがなければ、むしろそのまま持ち帰った方がいいです(笑)
7、レシートを必ず持っておく
7つ目は、レシートを必ず持っておくことです。
カナダのスーパーはこれまでにも紹介してきたように、精算後もカゴに入れずそのまま持って帰ることができます。
日本だと、そのまま持って帰る場合、支払い済みであることを確認するためにお店のシールを貼りますよね。
しかし、カナダの場合、そのまま持ち帰る時でもシールや目印的な物は何もつけません。
そのため、ちゃんとレジを通して支払ったことを証明できる手立てがレシートだけになるのです。
カナダの多くのスーパーでセキュリティーの観点から、警備員が入り口にいます。
ほとんど聞かれることはありませんが、ごくまれにそのまま持ち帰っていると、ちゃんと支払いを済ませたかどうか聞いてくることがあります。
その時にしっかりと支払ったことをレシートで見せられるように、レシートはお店を出るまでしっかり保管しておきましょう。
カナダのスーパーで出会った強者たち
カナダのスーパーで買い物をしていると、日本ではなかなか出会えない猛者に出くわすことがあります。
思わず見入ってしまうほど、文化や習慣の違いに驚くことも少なくありません。
1年半暮らしてだいぶ慣れましたが、カナダに来た当初は衝撃的だった強者たちを紹介します。
支払いをする前からすでに商品を食べている人
レジの列に並んでいる時に、前の人を見るとなんだかむしゃむしゃ…
ん?
”むしゃむしゃ?!”
思わずガン見してみると、これから買うであろうブドウを支払う前から食べているのです!
いやいや!
それはさすがにダメだろう?
と思いながら見ていると、特に悪びれる様子もなく、レジのスタッフに笑顔で
お腹空いてたから食べちゃった!
と…
レジのスタッフも違和感なく「OK」と精算していました。
最終的にはちゃんと支払うんだからそれで問題ない。
という認識のようでした。
袋もらえば?両手いっぱいに商品をそのまま持って行く人
レジ袋問題。
先ほども紹介したように、牛乳パックや重めの野菜などを入れたらすぐに破れてしまいます。
なので、マイバックやキャリーケースなどを持参して、持ち運びやすいようにしている人が多いのですが、中には両手いっぱいに商品をそのまま持って行こうとする猛者もいます。
思わず「袋もらえば?」と言いたくなってしまうほど、パンや果物、野菜などを両手いっぱいに持って、落ちないように顎で抑えている、何かの海外ドラマのワンシーンのような光景をたまに見かけます。
意地でも袋を使いたくないのか、買ってからバックを忘れたことに気付いたのか…
私はせっかく買った商品を落とすのが怖くてできません。
まとめ
カナダのスーパーには、日本では販売していないようなビッグサイズなものや、色鮮やかな(たまには色鮮やかすぎる…)食品や商品がたくさんあります。
口に合わない物ありますが、時々掘り出し物を見つけることもできるので、私はスーパーで買い出しをする時間が好きでした。
カナダのスーパーで買い物をする時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ポイント
<日本と販売方法が違うもの>
・野菜や果物は量り売りでlb(パウンド)表記
・ドリンクの容器はデポジットが含まれる
<カナダのスーパーを利用する時に役立つ7つのポイント>
1、マフィン、ドーナツは数が多い方がお得
2、購入する際はしっかりクオリティーをチェック
3、レジではカゴから商品を出す
4、レジのスタッフには笑顔で挨拶を
5、クレジット?デビッド?支払い方法を伝える
6、マイバックは必須
7、レシートを必ず持っておく