カナダのいろいろな都市を楽しみたい!
カナダ国内旅行をしていると、行きたい場所が多すぎて、ひとつの都市の滞在期間を短くせざるをえないことがありますよね。
私がワーホリでバンクーバーに住んでいた時、日本から来た友達と一週間の弾丸カナダ横断旅行をしたことがあります。
バンクーバーからトロント、ナイアガラの滝、モントリオールからケベックシティーまでを5泊6日のプランで駆け抜けました。
その中でも今回は『北米のパリ』とも表現されるモントリオールについて紹介していきます!
私がモントリオールに滞在したのは2日間。
その2日間でも十分に満喫できるモントリオールの魅力や、2日間で回れる絶対に行っておきたいモントリオールの観光スポットなどを紹介します。
<こんな人におすすめです!>
・バンクーバーやトロントなどカナダの他の都市に滞在している人
・カナダ国内旅行でおすすめの場所を探している人
・モントリオールの名前は聞いたことがあるけれどピンと来ない人
モントリオール基本情報
日本との時差
14時間
(3月中旬から11月初旬まではサマータイムのため13時間)
公用語
フランス語・英語
気候
モントリオールは四季がある都市ですが、夏が短く冬が長いという特徴があります。
特に、冬の寒さは厳しく、最低気温が-30℃ということも。
降雪量も多いので、冬に来る場合は万全の服装で来ることをおすすめします。
おすすめの渡航時期
春(4月頃)から秋(10月中旬まで)が気候も穏やかでおすすめ。
特に秋の紅葉シーズンはカナダのシンボル、メープルの紅葉が見られるので最高!
カナダなのにフランス?モントリオールの魅力
モントリオールはフランス語を第一公用語とするケベック州に位置します。
そのため、街の雰囲気もバンクーバーやトロントと比べると、ヨーロッパの雰囲気が強く、看板や標識などにもフランス語が使われています。
公用語がフランス語なので、街の人たちもまず挨拶はHelloではなく「ボンジュール」
それでも、相手が英語を話す人だと分かると、すぐに英語で話しかけてくれるので、フランス語が話せなくてもコミュニケーションで困ることはありません。
人情味があって、優しい人たちが多く、私が旅行で訪れた際も、空港から市街地までのバス内で、スーツケースの扱いに苦戦していると、近くにいたいろいろな人が場所を開けてくれたり、荷物を運ぶのを手伝ってくれたりと温かく助けてくれました。
食事も、有名なフランス料理レストランから、手軽に食べられるジェラートショップ。
メキシコ料理やプティーンのお店など、人気の飲食店がたくさんあります!
北米のパリ・モントリオールの歴史
北米のパリとも言われるほどフランス文化の根付く街モントリオール。
その歴史が始まったのは、なんと1534年!
今から約500年前のこと。
日本だとちょうど織田信長が活躍している戦国時代真っ只中ですね。
フランス人ジャック・カルティエがモントリオールに上陸し、フランス領宣言をしたことでモントリオールの歴史が始まりました。
その後、カナダはイギリスとフランスの領土争いに翻弄されながら、1867年7月1日に植民地から自治領としてカナダ建国の日を迎えました。
この日がカナダ建国記念日、カナダデーとして祝われる日です。
しかし、第二次世界大戦後もフランス語を話す人たちと、英語を話す人たちとの間には貧富の差や、待遇の格差など様々な問題が根深く残っており、1969年に英語とフランス語の2か国語を公用語に制定してからも、不満の声はくすぶり続けていました。
1971年には、現首相のトルドー首相の父にあたるピエール・トルドー首相が『多文化主義』の採用を宣言し、文化や言語の違いを乗り越えてひとつの国としてお互いを尊重し合うことを約束しました。
そして、ケベック州では第一公用語をフランス語とし、企業の広告や看板、標識といったものを全てフランス語にすることとしました。
そのため、モントリオール市内を見回すと英語表記のものはほとんどなく、全てがフランス語であることに気付くでしょう。
文化の違い、格差や差別といった様々な問題を乗り越えたモントリオールには、本当の意味で多様性を理解する、受け入れ合うという雰囲気がしっかりと根付いているのです。
全部フランス語?英語がない!
カナダの公用語は英語とフランス語です。
しかし、モントリオールのあるケベック州の公用語はフランス語。
さらに、ケベック州の法律で、看板や標識などの表記を全てフランス語にするように定められているので、移動の際に駅名やストリート名、どこを探しても英語での案内を見つけることができません!
電車に乗っていても、次の駅のアナウンスは流れるのですが、フランス語のみ。
グーグルマップで調べても出てくる地名はフランス語ばかり。
大事なことなので、もう一度。
英語の看板や案内表示はありません!
私は日本人の友達とモントリオールに旅行に行って、英語表記が見つけられず迷子になりました。
もちろん、近くにいる人に英語で道を訪ねれば、英語で教えてもらうことはできます。
しかし、駅名もストリート名もフランス語の知識がない私が見ると、どれもとても似た名前なんです!
大体、Sainte(セント)~、Le(レ)~とか地名の始まりの文字が同じ!
なので、案内してもらったのに「ここはどこー!?」状態だったことも(笑)
モントリオール観光で絶対訪れたいスポット5選
モントリオールは本当に魅力的な街で、おすすめの観光スポットは数えきれないほどあります!
モントリオールに旅行に行く前に、いろいろなサイトを調べて、あまりにおすすめのスポットが多すぎて「こんなに回れるかな」と思っていました。
私の場合は、一週間でバンクーバーからトロント、ナイアガラの滝、モントリオール、ケベックシティーを巡るという弾丸旅行で、回れる場所も限られていたという理由もあります。
そのため、私がモントリオールに滞在できた期間としては2泊3日でした。
たった2日。
されど2日。
2日でも行ける、楽しめる、そして絶対に行っておきたい観光スポットを5つ紹介します!
1、ノートルダム大聖堂
ノールダム大聖堂(Basilique Notre-Dame de Montreal)
ノートルダム大聖堂といえば、パリにある物が有名ですが、実はパリだけではなく、ベルギーやモントリオールといったフランス語圏にいくつかあります。
1994年にケベック出身のセリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたことでも有名で、カナダを代表するカトリック教会です。
中は美しいステンドグラスと、ネオ・ゴシック様式と呼ばれる重厚なデザインのコントラストで、協会ならではの神聖な雰囲気をかもしだしています。
歴史を感じる彫像物や、祈りを捧げる人々など、数百年の歴史が現代までしっかりと受け継がれていることが感じられます。
2、ジャック・カルティエ広場
ジャック・カルティエ広場(Place Jacques-Cartier)
ノートルダム大聖堂から歩いて行ける場所にあるレストランやカフェなどが両側に建ち並ぶ広場です。
坂の上にはモントリオール市庁舎があるのですが、お城のような美しい造りの建物で、市役所というよりはちょっといいホテルのようにも見えます。
広場では、人々が思い思いにくつろいでいたり、友達とのおしゃべりを楽しんでいたりと、自由に過ごしています。
バイオリンやギターを演奏するストリートミュージシャンがいたり、似顔絵を描いてくれるアーティストがいたりと、モントリオールの人々の穏やかな日常を感じることができる場所です。
3、モントリオール旧市街
モントリオール旧市街は、まさにモントリオール発祥の土地。
具体的なスポットというよりも、その地域の雰囲気がまるで19世紀のヨーロッパにタイムスリップしたかのような趣があるのです。
レストランやお土産屋さん、カフェなど観光客向けのお店が多く建ち並び、ただ散策して見ているだけでも十分満喫できます。
あちこちに教会があり、日曜は礼拝が行われていますが、平日は観光客にも公開され、観光ガイドからその教会やモントリオール旧市街の歴史について話を聞くこともできます。
ノートルダム・ド・ボンスクール教会(地図のピンがある教会)は、外観の厳かな雰囲気で近寄りづらさみたいなものも感じたのですが、入ってみると、温かいステンドグラスの光と、解説してくれるおじいさんの柔らかさが相まってとても穏やかな空気がありました。
4、モントリオール旧港
モントリオール旧港
セントローレンス川沿いにある旧港からは、街のシンボルともいえるカナダ最大の観覧車が見えます。
港なのでボートやフェリー、時には豪華客船などが停泊していることもあります。
美しい港町の風景が広がっているので、モントリオール市街を散策した疲れを癒すのに最適です。
ちなみにこの観覧車、回る速度が絶対に日本より速いです(笑)
最初は乗ろうかと思ってみたのですが、グルングルン回っていて、これはやばいやつだと断念しました。
気になる方はぜひ乗車してみてください(笑)
5、マリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂
マリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂(Marie-Reine-du-Monde)はケベック州で3番目に大きいカトリック教会です。
ダウンタウンのど真ん中、大通りに面した場所にあり、外観がとても華やかな造りになっています。
観光客にとってアクセスしやすい場所にあるのも嬉しいですよね。
実は、入場料無料で誰でも気軽に中を見学することもできるんです!
現地の人が結婚式で利用していることもあり、モントリオール市民がよく利用する場所として、より現地の雰囲気を味わえる場所でもあります。
カナダの他の都市からモントリオールへの行き方
日本からモントリオールまでは、2018年6月1日から成田ーモントリオール間で直行便の運航が開始されました。
それまでは、バンクーバーやトロントを経由しなければ来られなかったのが、直行便1本で所要時間約12時間で行けるのは嬉しいですよね!
残念ながら、新型コロナウイルスの影響で2021年1月10日までの成田ーモントリオール間の運休が発表されています。
今回は、すでにカナダ国内に住んでいる人向けのご案内です。
中でもバンクーバーやトロントといったモントリオールと並んで大都市からの移動が多いと予想されるので、それぞれ紹介します。
バンクーバー
空路
バンクーバー国際空港(YVR)
↓ 飛行時間 4時間30分
ピエール・エリオット・トルドー国際空港(YUL)
※モントリオール空港ではないんです!
<人気のフライト>
・エアカナダ(AC)
・ウェストジェット(WS)
・デルタ(DL)
・カンタス航空(QF)
・エミレーツ(EK)
トロントから
空路
トロントピアソン国際空港(YYZ)
↓ 飛行時間 1時間10分
ピエール・エリオット・トルドー国際空港(YUL)
<人気のフライト>
・エアカナダ(AC)
・ウェストジェット(WS)
・エアトランサット(TS)
・サンウィング・エアリネス(WG)
陸路
トロントからモントリオールであれば、飛行機だけではなく、電車やバスなど陸路のルートでも移動できます。
●VIA鉄道
ユニオン駅(トロント)
↓ 乗車時間 約5時間10分
モントリオール中央駅(モントリオール)
VIA Rail Canadaの公式サイトはこちらから
●バス
GreyhoundとMegabusの2社が運航しています。
カナダ国内の移動も、新型コロナウイルスの影響で制限されていたり、大幅に変更されている場合があります。
お出かけの際は、公式サイトから最新情報をご確認ください。
まとめ
一度は訪れたい街モントリオール。
フランスの文化を味わえる北米のパリで、カナダの違う一面を覗いてみてはいかがでしょうか。
ポイント
<モントリオールの基本情報>
・フランス語と英語が公用語だが、看板や標識は全てフランス語表記!
・モントリオールの歴史はフランス領地時代から500年近く続いている
<モントリオール観光で絶対に訪れたい5つのスポット>
1、ノートルダム大聖堂
2、ジャック・カルティエ広場
3、モントリオール旧市街
4、モントリオール旧港
5、マリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂