海外留学を考えているけれど、どこの国がいいのか分からない。
海外旅行も留学経験もなく、初めて海外に行くので不安。
そんな留学初心者からおすすめできる国がカナダです。
治安や利便性などから見ても住みやすい国として知られるカナダ。
今回は留学初心者におすすめしたいカナダ留学の魅力や留学方法、気になるカナダ留学にかかる費用などを紹介します!
留学初心者にカナダ留学がおすすめの5つの理由
1、世界ランキングで裏付けされた住みやすさがある
イギリスの経済誌エコノミストによる『世界で最も住みやすい都市ランキング』(2019年)でトロント(7位タイ)、バンクーバー(6位)、カルガリー(5位)とカナダの3都市がランクインしています。
このランキングでは、下記の5つの項目から住みやすさを数値化してスコアを出しています。
●文化・環境
●教育
●医療
●インフラ
●安定性
ちなみに日本の都市は東京(7位タイ)、大阪(3位)でランクインしています。
世界的なランキングから見てもカナダの住みやすさが分かりやすよね。
住みやすいということは、そこで暮らしている人たちが安心して生活できる環境があるということです。
初めての海外でも、そういった環境があることが分かれば安心して渡航できますね。
2、訛りのないアメリカ英語を学べる
カナダ留学では、訛りのないアメリカ英語を学べることで初心者におすすめです。
そもそも、よく聞く”イギリス英語”と”アメリカ英語”
正直どちらも同じ英語で、方言程度の違いなのでは?
と思う人も多いでしょう。
しかし、実は発音だけではなく、単語や言い回しにも異なる部分があります。
これは良し悪しの問題というより、好みの問題になります。
どちらも英語なので、違いはあっても根本的なことは共通しているからです。
だとすれば、少しでも習得しやすい方を学びたいですよね。
アメリカ英語は、日本の学校の一般的な英語の授業で学ぶものです。
なので、初心者でもなんとなく聞き覚えのある発音であったり、親しみやすさがあります。
基礎から英語を学ぶのであれば、訛りのないきれいな発音を身に付けたいですよね。
そういった点から見ても、カナダは英語初心者でも基礎からしっかりと学べる環境があると言えます。
3、質の良い教育が受けられる
3つ目の理由は、教育の質の高さです。
カナダの大学は全て公立(州立)で、教育水準が高く保たれています。
世界大学ランキング(2019年)からもそのレベルの高さが分かります。
世界ランキング | 大学名 | |
13 | 東京大学 | |
21 | 京都大学 | |
24 | University of Toronto トロント大学 | |
30 | MaGill University マギル大学 | |
52 | UBC ブリティッシュコロンビア大学 |
日本の東大や京大レベルの大学が国内に3つもあることも驚きですよね。
分野によっては世界トップレベルの研究機関やその道の権威というところもあり、世界中から優秀な留学生が大勢入学してきます。
また、語学学校も独自のカリキュラムや魅力的なプログラムなどを取り入れながらレベルの高い英語教育を行っています。
レベルが高いというと語弊がありますが、個々の英語レベルを理解して、それぞれの合った指導ができる実力のある講師がいます。
カナダには多くの語学学校があるので、競争も激しく、レベルの低い語学学校はどんどんつぶれていきます。
つまり、残っている語学学校というのは、しっかりと基準のレベルに達しているという訳です。
4、移民国家のため、外国人が受け入れられやすい
カナダは世界的にも移民の受け入れに積極的な国です。
世界各国から様々な人がカナダへ移住しており、それぞれの文化やコミュニティーがカナダの中で共存しています。
肌の色や国籍の違う人がいて当たり前で、みんな違う。
外国人がいることも当然で、多様性を認め合う文化があります。
外国人としてカナダに渡航しても、受け入れてもらえるアットホームな雰囲気があるのは心強いですよね。
残念ながら、中には差別的な行動や発言をする人もいます。
しかし、そういう状況になった時に必ず守ろうしてくれる人も現れます。
全くの見ず知らずの人でも、まちがっていることに対して「それはまちがっている!」と指摘する。
見て見ぬふりをしない温かさがあるのがカナダの真の魅力です。
5、交通機関が充実している
車や自転車など足がない留学生にとって大切なのは公共交通機関ですよね。
カナダの都市部は公共交通機関が充実しているので、基本的にどこへでも移動できます。
特にトロントやバンクーバーといったカナダの中でも大きな都市圏では、移動手段で困ることはほとんどなく、場合によっては日本よりも割安で移動できることもあります。
また、国際免許があれば、レンタカーやカーシェアリングを利用することも簡単。
カナダでドライブを楽しむこともできますよ。
カナダに留学する方法
質の良い教育受けられるカナダ。
その教育を受けるために世界各国から大勢の留学生が集まります。
今回はカナダに留学するための様々な方法を紹介します。
語学留学
英語を学ぶために語学学校に通う語学留学が、最もベーシックな留学方法です。
語学留学と一言で言っても、学べることは様々です。
<内容>
●ビジネス英語
●スピーキング力強化コース
●TESOL、英語教授法
●医療英語
●IELTS、TOEFLなど試験対策英語
こちらでは、カナダの語学留学についてさらに詳しく紹介しています
カレッジ/専門学校留学
キャリアに直結した専門性の高い内容を学べるのが、カレッジや専門学校への留学です。
特に、プログラムが充実していることや卒業後に働けるポスグラが取得できるなど多くのメリットがあり、カナダへの移住を目指す人やスキルを磨きたい人に人気です。
Co-opプログラム付きのコースもあり、学んだことをカナダの企業現場で活かすことができます。
コース期間は語学留学より長くなりますが、永住権取得に有利になる場合もあるので、将来的にカナダへの移住を考えている人におすすめです。
<人気のコース>
●IT
●コンピュータサイエンス
●ホスピタリティー
●ツーリズム(観光学)
●ビジネスマネジメント
●チャイルドケア(幼児教育)
●フライトアテンダント など
大学留学
カナダの大学は全て公立(州立)で、高い教育水準を保っています。
世界各国から集まる優秀な学生と共に学べるカナダの大学留学。
かなり高い英語力を求められますが、大学によっては付属の語学学校を併設しているところもあり、英語力をしっかり高めてから本科を受講することもできます。
カナダの大学に入学するために求められる条件は、高校卒業をしていることと、規定の英語力を満たしていること。
日本の大学入試のようなものはなく、条件を満たしていれば誰でも入学できます。
ただし、膨大な課題とレベルの高い授業についていくためには日々の勉強が欠かせず、卒業する方が難しいと言われています。
カナダ留学にかかる費用
留学費用を決めるのは渡航期間と渡航時期
カナダに留学するにあたって気になるのが、留学にかかる費用ですよね。
決して安くはありませんが、ポイントを理解すれば費用を抑えることはできます!
大きなポイントは渡航時期と渡航期間です。
渡航時期:渡航はピークをずらした閑散期を狙おう!
少しでも留学費用を抑えたいなら、渡航時期を閑散期にしましょう!
留学費用の中でも最も費用を抑えられるカテゴリーが渡航費(航空券)です。
渡航時期をピーク時以外にすれば、航空券にかかる費用をかなり安くできます。
ちなみに一般的に言われているピークは下記のような時期です。
大型連休時(5月初旬)
夏休みシーズン(7月下旬から8月末)
年末年始
春休みシーズン(2月中旬から3月下旬)
こういったピーク時は、航空券の値段が上がるだけではなく、休みを利用して多くの日本人が語学学校に入学してきます。
クラスの日本人比率が高くなると、自ずとできる友達も日本人が中心になりがちです。
そういった状況を避けるためにも、ピーク時を避けた閑散期の渡航をおすすめします。
渡航期間:目的と予算に合わせて渡航期間を決めよう!
次に費用を抑えるためのポイントは渡航期間です。
当然、渡航期間が短ければ授業料や滞在費を減らすことができます。
しかし、お金のために安い語学学校を選んだり授業数を減らしたりすると、本来学びたいことを習得できないまま帰国することになってしまいますよね。
そこで、留学の目的と予算をすり合わせることが大切になってきます。
予算を抑えつつ留学の目的も達成できる留学方法が、3ケ月以内の短期留学です。
多くの語学学校に最短1週間から受講できるコースがあります。
しかし、正直1週間の留学は短すぎて一瞬で終わってしまいます。
私もロサンゼルスとバンクーバーにそれぞれ1週間留学しましたが、緊張がほどけて「これから本格的にやっていこう!」という気持ちになっておしまい。
というまさに一瞬で終わった記憶があります。
これは個人的な意見ですが、最短でも4週間(1ケ月)は留学できると、短期間で効果的な学びができると思います。
また、語学学校が割引や入学金免除のキャンペーンを行っている場合もあり、通常よりも費用を抑えて希望しているコースを受講することも可能です。
短期留学でも、目的がしっかりしていれば英語力を磨くことは十分可能です!
費用をおさえながら効率的で有益な留学にすることもできますよ。
最も費用がかかる授業料
留学で最も費用がかかるのが授業料です。
学校のスタイルや選択するコース・期間によって、かかる費用は変わってきます。
今回はおおよその目安を紹介します。
※カナダドルの円換算は1カナダドル=80.50円
(2020年8月15日時点)
●語学学校
週30時間の一般英語コースの場合(1週間)
300~400カナダドル前後(約24,000~約32,000円)
●カレッジ
2セメスター(1年間)の場合
10,000~20,000カナダドル前後(約80万~約160万円)
※カレッジの場合、セメスター制(学期)のところが多く、受講期間が長くなる。
また、カレッジは専攻によって授業料が異なるため予想される価格設定は広め。
●大学
1年間の場合
10,000~30,000カナダドル前後(約80万~約250万円)
※カナダの大学は全て州立のため、授業料は州ごとに異なる。
ちなみに最も授業料の高い州は、トロント大学のあるオンタリオ州(年間約315万円)
大都市のある州は授業料が高い傾向
気になる具体的な費用は?
では、具体的にかかる費用はどのぐらいなのでしょうか?
授業料以外にも海外旅行保険や航空券といった他の費用がかかりますよね。
今回は短期留学の1ケ月にかかる費用をそれぞれの項目ごとに紹介していきます。
海外旅行保険…約5~25万円
海外での万が一の事故や怪我に対応できるのが海外旅行保険です。
日本と違う環境で生活していると、思わぬ事故や怪我などが起こりやすくなります。
そういった時に保険がないと、高額な医療費や賠償金を自費で払うことになるのです。
ぜひ、渡航期間をしっかりとカバーできる海外保険に加入するようにしましょう!
航空券…約8~20万円(往復)
経由便やLCC(格安航空)などを使えばかなり費用を抑えることができます。
ただし、経由便ではロストバゲージ(荷物が途中で紛失してしまう)のリスクもあるので覚えておきましょう。
住宅費…約5万~約10万円
住宅費は滞在方法によって大きく異なります。
ホームステイやシェアハウス、学生寮など滞在方法は様々です。
生活費(食費や交通費など)…約5万~約10万円
生活費は食費や交通費など生活にかかる費用です。
ホームステイや学生寮などでは、住宅費に食事が含まれている場合もあります。
交際費…約2万円~
カナダはチップ文化があります。
レストランやタクシーなど、サービスを提供してもらった場合、料金の11~20%のチップを払うのがマナーです。
そのため、交際費の多くの割合を占める外食は日本以上に費用がかかります。
まとめ
初心者におすすめのカナダ留学の魅力を紹介しました。
初めての留学は、何もかもが緊張の連続で不安も募ることばかりでしょう。
言葉の壁や日本との違いに戸惑いもありますが、そういった経験から学べることはたくさんあります。
『世界で最も住みやすい都市』が集まるカナダで、貴重な体験をしてみませんか?
ポイント
留学初心者にカナダがおすすめの理由5つ
- 世界ランキングで裏付けられた住みやすさがある
- 訛りのないアメリカ英語が学べる
- 教育のレベルが高い
- 移民国家のため外国人が受け入れられやすい
- 交通機関が充実している
カナダに留学する方法
- 語学留学
- カレッジ/専門学校留学
- 大学留学
カナダ留学にかかる費用
- 留学にかかる費用は、渡航期間や渡航時期によって大きく異なる
- 1ケ月の語学留学でかかる費用は約20~50万円程度