日本とカナダのスタバ経験者が語る!カナダのスタバが日本と大きく異なる3つのポイント

カナダスタバ
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私はカナダにワーホリで渡航する前の約半年間、日本のスタバで働いてから、カナダのスタバで働きました。

日本とカナダ、両方のスタバを経験して、基本的な理念は同じでしたが、いろいろと異なる点が多く、最初は混乱したことを覚えています。

今回は、日本とカナダのスターバックス経験のある筆者が、それぞれのちがいについて詳しく紹介します。

ワーホリや留学などで、カナダのスターバックスで働きたいと考えている人に向けて、必要なスキルや経験などをまとめた記事もあるので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

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カナダのスタバが日本と大きく異なる3つのポイント

スターバックスは言うまでもなく、世界最大規模のグローバルコーヒーチェーンです。

提供するサービスや理念のベースは世界共通で、目指しているゴールも同じです。
それについては別の記事で詳しく紹介しています。

それでも、やはり国によってそれぞれの文化や国民性に応じたちがいがあるものです

そのため、日本とカナダのスタバが異なるというのは、至って当然ことであるともいえます。

私が日本とカナダのスタバ、両方で働いて感じた大きく異なるポイントは3つです。

1、ビバレッジ(ドリンク)
2、ペストリーやその他の商品
3、トレーニング体制

それぞれ詳しく見ていきましょう!

1、ビバレッジ(ドリンク)

ハロウィン時期になると驚きのカラーのドリンクが発売されます
クリスマスと言えば日本でも販売されるブリスバー!
カナダの方が若干大きく感じました

ミルクやシロップの種類が多い

カナダと日本のスターバックスの大きな違いは、ビバレッジに使われるミルクやシロップの種類の多さです。

デイリーミルク(乳製品)

●Skim milk/Nonfat milk:無脂肪乳
…「スキムミルク」や「ノンファットミルク」とも言います。かなり頻繁に注文される気がします。

●2% milk:低脂肪乳
…牛乳と無脂肪乳が半々。カナダのスターバックスで使われるベーシックなミルクです。

●1% milk:無脂肪乳/2%ミルク(超低脂肪乳)
…無脂肪乳と低脂肪乳が半々。「超低脂肪乳」と言えます。

●Whole milk(ホールミルク):牛乳
…一般的な牛乳。日本のスターバックスで使われているベーシックなミルクです。

●Breve/Half&half(ブレべミルク/ハーフ&ハーフ):生クリーム/牛乳
…生クリームと牛乳が半々。日本のカスタマイズでもありますが、日本ではその場でブレンドするのに対し、カナダはすでにミックスされているブレベミルクを使用します。

●Heavy cream(ヘビークリーム):生クリーム
…ホイップクリーム用の生クリーム。かなり濃厚な味わいです。

デイリーミルクは、一般的に使われる乳成分を含むミルクです。

スタンダードで使用されるミルクが、日本のスタバが牛乳なのに対し、カナダは低脂肪乳と違います。

デイリーミルクは、日本でも同じように使われているのでそこまで難しくはありません。

ノンデイリーミルク(乳製品フリーミルク)

●Soy milk(ソイミルク):大豆
…日本でも人気の大豆を使ったソイミルク。

●Almond milk(アーモンドミルク):アーモンド
ソイミルクと並んで人気のミルクです。最近日本でも取り扱いが始まりました。

●Coconut milk(ココナッツミルク):ココナッツ
…ココナッツウォーターでもおなじみのココナッツミルク。かなりさっぱりとした味わいです。

●Lactose free milk(ラクトスフリーミルク):乳糖不使用ミルク
…乳糖不耐症(牛乳を飲むとお腹が痛くなる症状)のための乳糖を取り除いたミルクです。味は牛乳より少し薄め?の印象です。

●Oat milk(オートミルク):オート麦
…カナダでは2020年秋から販売開始。オート麦から作られたミルク

カナダの場合、ノンデイリーミルク(乳成分を含まないミルク、植物性由来のミルク)が充実しています。

宗教上や健康上の理由から、牛乳を摂取できない人がいることも背景のひとつとして挙げられます。

シロップ

シロップは種類がかなり多いので代表的なものを紹介します。

シュガーフリー(バニラ/シナモンドルチェ)
…通常のバニラやシナモンドルチェシロップの他にシュガーフリー(砂糖不使用)のシロップがあり、混乱しやすいです。

ケーンシュガー
…ケーン(サトウキビ)のシロップで、ジュースベースのドリンクに使用します。

エスプレッソビーンズ

ラテやモカなどエスプレッソベースで作られるドリンクに欠かせないエスプレッソビーンズも様々です。

ディカフェ:カフェインレス
…カフェインを含まないエスプレッソビーンズ

●エスプレッソ
…通常の一般的なエスプレッソビーンズ

●ブロンドエスプレッソ
…通常のエスプレッソよりも軽めのローストで、色が明るい

カスタマイズがえげつない

カナダのスタバでは、ほとんどのお客さんがカスタマイズをします
カスタマイズをしないお客さんの方が少ないぐらいです。

日本ではカスタマイズをすると言っても、ホイップの有無やシロップの変更などそこまで複雑ではありませんが、カナダでは本当にえげつないぐらいカスタマイズをします。

例えば…

Grande Sugar free vanilla latte
half sweet
extra hot
with lactose free milk

ハリーポッターの呪文じゃないんだから(笑)
と思いますよね。

私も最初はそう思いました。

訳すと…
「グランデサイズ。シュガーフリーバニラシロップを追加したスターバックスラテ。甘さは半分。熱め。ミルクはラクトスフリーミルク。」

ちなみに、これは私のお気に入りのドリンクのひとつです(笑)
良ければ試してみてください。

しかも、カスタマイズをするのはマイドリンク(自分のお気に入りのドリンク)で、言いなれているからか、注文する口調はかなり早口です。

しかも、それが出勤、通学前の朝の時間帯だとさらに速くなります

最初の頃は
「あなたは言いなれているだろうけれど、私は初めて聞くんですが?!」
と半ば諦めながら必死で注文を受けていました。

しばらく働けば、カスタマイズの複雑なお客さんの方が印象に残るので、オーダーを覚えて「いつものあれね!」というやり取りができるようになりますし、お客さんの早口にも慣れてくるので大変なのは最初だけです。

レシピが日本と微妙に違う

基本的な理念や方針は日本もカナダも同じです。
ただし、日本とカナダはレシピが微妙に違うのです!

同じものもいくつかありますが、使っているミルクやシロップが異なるため、レシピも変わってきます。

例えば、ブロンドエスプレッソを使ったドリンクの場合、エスプレッソの味そのものが軽めなので、通常のエスプレッソの時よりもシロップのポンプ数が半分になります。

また、シーズンごとに新しく販売される限定ドリンクには、かなりトリッキーなものもあり、通常のレシピと混乱しやすかったり、シロップやパウダーのパッケージがそっくりだったりとなかなか大変です。

日本のスタバ経験があって、その記憶が新鮮な人は有利でもありますが、時にはそのレシピと混同してしまって大変かもしれません。

2、ペストリーやその他の商品

カナダのスターバックスでは、ビバレッジ以外のコンテンツがかなり充実しています。

日本のスタバはケーキやクッキーがメジャーなカフェ感覚ですが、カナダはサンドウィッチやデリボックスなどがあり、食事感覚に近いです。

サンドウィッチやオートミールなどペストリーが多い!

ドリンク以外のフードメニューがとても充実しています。

●サンドウィッチ
●クッキーやシリアルバーなど
●オートミール
●サラダボックス
●プロテインボックス(卵やチーズなど)

サンドウィッチだけでかなりの種類があり、それを覚えるだけでも最初は大変です。

さらにベーグルやクロワッサンなどのパンもあるので、それに付けるジャムやバター、クリームチーズなど、覚えることはたくさんあります。

ヴィーガンやグルテンフリーといった知識が必要

カナダやアメリカなど欧米では、健康志向の強い人や食事にこだわりを持つ人も多いです。

そのため、フードメニューを注文する際に成分を聞かれることもあります。

例えば
このクッキーはグルテンフリー
ヴィーガンのメニューはある?

と、グルテンフリーやヴィーガンなどの意味をざっくりでいいので理解しておくと、お客さんの突然の質問にも冷静に答えられるようになりますよ。

よく話題に出るグルテンフリーとヴィーガンについて簡単に紹介します。

グルテンフリー

小麦粉やグルテンを含んでいない食品をグルテンフリーと言います。

そもそもグルテン(gluten)とは、小麦粉に含まれる複数のたんぱく質が絡み合ってできた成分です。
パンやパスタ、うどんやラーメンといった小麦粉から作られているものはグルテンを含む食品になります。

グルテンフリーのパンやクッキーの場合、小麦の代わりに米粉を代用していることがあります。

しかし、小麦粉から作られていないウィンナーやハムなどのつなぎにグルテンが使われている場合もあり、一概に小麦粉だけとは限りません。

ヴィーガン

ヴィーガン(Vegan)とは、動物性のものを完全に摂取しない主義のことを言います。

肉や魚、牛乳やチーズなど乳製品・はちみつ・バターなど動物から生み出される製品は全て食べません。
ベジタリアン(菜食主義者)よりもさらにストイックです。

日本ではあまりなじみがありませんが、海外では健康や美容のためにもこういった思想を持つ人がおり、化粧品や日用品なども徹底的に動物性のものを取り除いています。

とにかく商品のバラエティーが豊富

フードやドリンク以外にも、タンブラーやマグカップといった商品も多く取り扱っています。
とにかく商品のバラエティーが豊富すぎることが日本との大きな違いです。

お店によって取り扱っている商品も様々で、シーズンごとに魅力的なものが入るので、シーズンの切り替えの時期には問い合わせが殺到するほどです。

特にホリデーシーズン(クリスマス)は力が入っており、出る商品端から端まで欲しくなります。(笑)

ホリデーシーズンはカスタマー目線だと楽しいですが、パートナー目線だと商品の棚卸しや在庫整理がいつもの倍以上になるので大変です。

3、トレーニング体制

あっという間に一人立ち!?

カナダと日本のスターバックスの違い3つ目は、トレーニング体制です。

まず、カナダの場合トレーニングにかける時間が少ないです。
バリスタ経験がある人なら約一週間。
初心者だったら二週間程度で、トレーニング期間は終了です。

日本のスターバックスの場合、トレーニングはかなり手厚いです。

トレーナーが新人に付きっきりで、カスタマーサービスからドリンクの細かい作り方まで、ゼロから独り立ちできるまで指導してくれます。

そして、最終的にバリスタ認定試験(通称バリ認)を受けて合格できなければ独り立ちすらできません。

バリ認が終了するまでトレーニング期間とすると、人によって差はありますが、トレーニングには約1ケ月程度かかります。

いかに日本のトレーニングが充実しているか分かりますね。

もちろん、カナダのスターバックスにもトレーナーがいて指導してくれますが、自分から進んで学ぼうとする姿勢が日本以上に求められるでしょう。

まとめ

カナダと日本のスターバックスの違いをバリスタ目線で紹介しました。

物の種類やバリエーションの多さに最初は戸惑いますが、慣れればそれもメリットに感じられるようになります。
バリスタ目線でカナダのスタバをきわめてみるのも面白いですよ。

ポイント

バリスタ目線!カナダと日本のスターバックスの違い

1、ビバレッジ(ドリンク)

  • ミルクやシロップの種類が多い
  • ほとんどのお客さんがこだわりのカスタマイズをする
  • レシピが日本と微妙に違う

2、ペストリーやその他の商品

  • サンドウィッチやオートミールなどペストリーの種類が多い
  • ヴィーガンやグルテンフリーなどに関する最低限の知識が必要
  • とにかく商品のバラエティーが豊富すぎる

3、トレーニング体制

日本ほど手厚いトレーニングはないけれど、学ぶ意欲のある人は自分でどんどん聞いて積極的にコツを掴んでいけば伸びが速い!

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