カナダと日本のスタバフードの違い!カナダのスタバは新人バリスタ泣かせ?!

カナダスタバ
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日本のスタバでは、シーズンごとに新しいフードメニューが出てお客さんを楽しませてくれますよね。

一方カナダのスタバはそこまで頻繁にメニューは変わりません。
もちろんシーズンごとに季節を感じられるようなフードメニューも出ますが、それは前年度も同じようにローンチされているもの。

日本のスタバのフードメニューが『常に目新しい、斬新なフードメニューの提供』だとしたら、カナダのスタバは『飽きない定番のメニューを長く愛してもらうこと』をコンセプトにしていると思います。

今回は、日本とカナダのスタバフードのちがいや、おすすめのカナダのスタバフードについて。
そして、バリスタにとっては辛い?裏事情についても解説します。

<筆者について>

・日本とカナダのスタバでバリスタ経験あり
・働き始めて6か月でSSV
・ワーホリビザから就労ビザに切り替え1年半働く
・就労ビザの期限を満たさず、コロナの影響で解雇
・現在は日本に帰国してBtoBの営業マネージャー

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日本とカナダのスタバフードの主な3つのちがい

1、日本がデザートならカナダは食事

日本とカナダ、それぞれのSNSのポストを比較してみました。

日本はケーキやパイといった3時のおやつのデザートという印象を受けますよね。
ビジュアルもまさにインスタ映えを意識しておいしそう。

カナダは、サンドウィッチやオートミールといった朝食や昼食のためのがっつり食事感覚です。

なぜ、同じスタバなのに、ここまで大きく方向性がちがうのでしょうか?
それには、日本とカナダのスタバの客層需要が大きく異なることが挙げられます。

日本のスタバ

<客層>

流行り物に敏感で、その時期のシーズンドリンクを楽しみたい人

・写真映りや”インスタ映え”を目的にしている人

<需要>

季節や流行りを感じられるようなドリンクやフードを求めている

フードはあくまでおやつ感覚で、お腹いっぱいになることを目的にしていない

カナダのスタバ

<客層>

・子どもからお年寄りまで年齢層が幅広い

自分のお気に入りのカスタマイズがあるほど、スタバが生活の一部となっている

インスタ映えはあまり気にしない

<需要>

朝食や昼食などを買うのが目的で、サンドウィッチやオートミールなどお腹を満たせる物が欲しい

ドリンクは自分が気に入っている”いつもの”ドリンク

2、食事メニューが充実

カナダのスタバはサンドウィッチオートミールマフィンといった食事メニューが充実しています。

ホットブレックファーストメニュー

朝食向けの軽めのサンドウィッチメニューです。

小食な人でも食べきれるサイズ感なので、しっかりお腹を満たしたいお客さんはサンドウィッチにクロワッサンやローフなどのペストリーも合わせて買っていきます。

ランチサンドウィッチ&ラップ

かなり食べ応えのあるサンドウィッチやラップです。

中身もしっかり具が入っているので、これだけでお腹いっぱいになれます。

ベーグルやマフィンなどペストリー

クロワッサンバナナローフブラウニーといったペストリーもしっかり充実しています。

3時のおやつにちょうどいい!
季節に合ったペストリーがちょこちょこ追加、変更されます。

3、多様な食の好みに幅広く対応

カナダは多民族国家なので、様々な宗教の人が暮らしていて、中には宗教上の理由で食べられない物がある人もいます。

また、食の健康志向が強い人もいて、ヴィーガングルテンフリーベジタリアンなど様々です。

そういった多様な食の好みに幅広く対応できるメニューがあるのも、カナダのスタバならではでしょう。

公式のSNSでは、ベジタリアンフードメニューを紹介しています。

カナダのスタバおすすめフードメニュー

私がカナダのスタバで働いて、休憩の度に食べまくったカナダのスタバフードの中からおすすめのフードと、お客さんから大人気でよく注文を受けたフードを紹介します。

おすすのドリンクのカスタマイズについては別の記事で紹介しています。

① 意外とハマる!ベーグル

ベーグルはパンの仲間ですが、材料にバター・牛乳・卵を使っていないのが一般的です。
そのため、食感は”もちもち・ふわふわ”というより”ずっしり・どっしり”という感じがします。

私は初め、あまり食べ慣れないベーグルが苦手で、噛み応えがありすぎて食べるのに疲れてしまうという理由であまり食べませんでした。

でも、ある日を境に、カリカリにオーブンでトーストしたベーグルのおいしさに目覚めたのです!(笑)

ベーグルに塗る物もいろいろあるので、飽きずに楽しめると思います。

<有料>

・クリームチーズ
・ガーリッククリームチーズ
・アボカドペースト

<無料>

・バター
・いちごジャム

② ホリデーシーズン限定!ブリスバー

ホリデーシーズンになると、日本のスタバにも登場するのが、ブリスバー!
正式にはクランベリーブリスバー(Cranberry Bliss Bar)といいます。

生地にジンジャーのスパイスが効いていて、しっとり濃厚。
上のアイシングにクランベリーの酸味が加わって、コーヒーとの相性も抜群です!

日本のスタバで働いている時も、これを見ると「もうすぐクリスマス♪」とワクワクしていました。

日本とカナダ、どちらでもブリスバーを販売しているのですが、私の感覚としては、カナダのブリスバーの方が若干サイズが大きく感じました。

③ コーヒーとのペアリングが最高!ジンジャークッキー

私はコーヒーが好きなので、フードはコーヒーとの相性で好き嫌いが分かれます。

その中でもジンジャークッキーは、ミディアムローストのコーヒーと相性ぴったり!

しっとりとした食感で、サイズもある程度大きめなので、グランデサイズのコーヒーにちょうどいいです。

④ サンドウィッチ人気No.1!ダブルスモークベーコン

多くのお客さんが注文するサンドウィッチ人気ナンバー1が、ダブルスモークベーコンです。

文字通り、ベーコンが2切れとチーズ・卵が入っているサンドウィッチで、朝・ランチ問わずよく出るオーダーです。

バンズがふわふわで、中のカリカリのベーコンとの相性もよくて、さくっと食べられます。

⑤ ペストリー人気No.1!バナナローフ

マフィンやスコーンなど、様々なペストリーの中で、最も人気なのがバナナローフ(バナナブレッド)です。

結構どっしり中身が詰まっていて重めですが、サンドウィッチだけでは物足りない人が、追加で頼んでいくことが多いです。

あとは、朝食3時のおやつとしてオーダーする人もいるので、いつでも食べられる万人受けするフードメニューでしょう

フードメニューの充実は新人バリスタ泣かせ?

ここからは、バリスタ目線での紹介です!

お客さんからしてみると、フードメニューが充実していることは嬉しいですが、新人バリスタにとって、フードメニューの充実は苦労の連続かも?

全てのメニューを把握するのが大変

新人バリスタにとって、最初の試練は全てのメニューやレシピを覚えることですよね。
ドリンクの種類だけでも日本以上に多いカナダのスタバ。

日本と違うミルクやシロップの種類、レシピの違いなどについては別の記事で紹介しています。

さらに、フードメニューを覚えて、お客さんのオーダーを理解できるようにならなければいけないので、なかなかハードです。

私も働き始めたばかりの頃は、種類豊富なサンドウィッチのメニューが覚えられなくて、お客さんにも同僚にも迷惑をかけてばかりでした。

それでも見捨てずに、お客さんがいない時には同僚がメニューをクイズ形式で出してくれて、覚えられるように助けてくれたのは本当に感謝しかありません。

ヒーティングの種類が多すぎる

サンドウィッチのメニューが多いということは、ヒーティング(温め)の種類も多いということで、オーブンのヒーティングリストにはかなりの数のメニューが並んでいます。

そして、焼き方にこだわりがある人もいるので、焼き加減も調整できるボタンもあります。

いろいろ苦労することはありますが、特に最初は、ヒーティングに苦戦するかもしれません。

全て英語表記で使い慣れてないこともあるので、覚えるまでに時間が必要です。

こだわり強めのお客さんが多い

カナダのスタバは多様な食の好みに対応できるように、ヴィーガングルテンフリーのメニューがあります。

お客さんの中には、バリスタに「このサンドウィッチはグルテンフリー?」「ヴィーガンメニューはある?」と質問してくる人もいます。

さらには「サンドウィッチからベーコンとチーズ、卵を抜いて欲しい」というカスタマイズを受けることも。

(それじゃただのバンズだけのパンじゃん!と何度つっこみたくなったか…笑)

こういった細かいカスタマイズは、日本のスタバではあまり受け付けません。
サンドウィッチから中身を抜くのも、衛生面を考慮して断るのがスタンダードです。

カナダのスタバだと、そういった細かなカスタマイズにも対応しなければならないので、新人バリスタはいっぱいいっぱいになってしまうかもしれません。

まとめ

カナダのスタバのフードメニューについて紹介しました。

日本とカナダでは、お客さんがスタバに求めているものもちがって、それがフードメニューの充実につながっています。

お客さんとして利用すると、しっかりとした朝食やランチになるので、とても助かりますが、バリスタとして働く側だと、最初の頃は大変です。

でも、慣れてしまえば日本よりメニューが変わる頻度が低いので、混乱することなくスムーズにヒーティングできるようになりますよ。

ポイント

<日本とカナダのスタバフードの主な3つのちがい>

1、日本がデザートならカナダは食事
2、食事メニューが充実
3、多様な食の好みに幅広く対応

<カナダのスタバおすすめフードメニュー>

・意外とはまるベーグル
・ホリデーシーズン限定!ブリスバー
・コーヒーとのペアリングが最高!ジンジャークッキー
・サンドウィッチ人気No.1!ダブルスモークベーコン
・ペストリー人気No.1!バナナローフ

<フードメニューの充実が新人バリスタ泣かせな件>

・全てのメニューを把握するのが大変
・ヒーティングの種類が多すぎる
・こだわり強めのお客さんが多い

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